偽カマカ

久しぶりに、ウクレレの話です。
ネットオークションで、カマカ・ウクレレの偽物が出品されていまして・・・あまりのデッド・コピーなので、つい落札してしまいました。

どうやら、1960年代か1970年代に日本で作られたもので、戦前のカマカのパイナップル・モデルのコピーです。
(当然の事ですが・・・当時のカマカ製品は、カマカ・ジャパンが同等の物を作っているので、コピーしても意味がありません)
興味を持ったのは・・・モンタノ社のカマカのコピー製品を持っているので、同じところが作ったのか、比べてみたかったのです。

届いたウクレレは、パーロイドのブロック・ポジション・マークが入っていて、モンタノ社の物よりは豪華な仕様です。
また、ボディだけでなく、ネック(指板?)にもロープ・バインディングが入っています。

極めつけは、ボディ内のラベルもカマカそっくり・・・ですが・・・良く見ると、上部にKAMAKA MODEL UKULELEと書かれています。
また、ラベルの下側が一部破れているのですが・・・ここにも、何か、コピー品と判る事が書かれていたのでしょうか?
一方、モンタノ社の物は、そのままモンタノのラベルが貼ってあります。

逆に、ブリッジにサドルがあり・・・この点では、モンタノ社は本物と同じで、サドル無しのブリッジを再現しています。

で、ロープ・バインディングは素材や大きさが同じみたいだし、ヘッドのロゴ・デカールやボディのパイナップル・デカールもアルミナ製の同じものみたいなので・・・おそらく、同じところで製造されたようです。

材質も同じようですが・・・肝心のサウンドは、モンタノ社の方が若干良いような感じがします。
今回の物は、ちょっとポワンとした感じで、音にしまりがないような気がします。
当然ですが、本家のハワイ製カマカやカマカ・ジャパン製よりは劣ります。

それにして、ここまで徹底したコピー製品・・・一体、どこで作っていたのでしょうか?

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今回、入手したカマカのコピー製品

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モンタノ社のカマカ・コピー製品