カマカの古いウクレレ

ここのところ、介護とか深刻な話題が多かったので・・・今日は、気楽なウクレレの話題です。
先日、ハワイの老舗メーカーであるカマカの色々なサイズのウクレレについて紹介しましたが、今日は古いカマカのウクレレを紹介します。

古いカマカのウクレレというと、ゴールド・ラベルを思い浮かべる人も多いと思いますが・・・ゴールド・ラベルはヘッドのkkロゴとともに、創業者のサム・カマカからサム・カマカJrが会社を引き継いだ1954年から1969年まで採用されています。
ちなみに、その後の1970年からはホワイト・ラベルになります。

今日紹介するのは、ゴールド・ラベル以前・・・つまり、初代サム・カマカの時代のウクレレです。
創業当時は、ヘッドにロゴはなく、ボディエンドにカマカ・ホノルル・ハワイのラベルが貼られていたそうです。
その後、当時の他のメーカー同様に、ヘッドにハワイの紋章がブランド名と共に入れられたクレスト・デカールになります。
パイナップル・モデルで人気を集めた頃に、青地のバックにハワイの紋章のブルー・クレスト・デカールになります。
その後、ハワイの紋章がパイナップルの絵に代わった、ブルー・パイナップル・デカールになり、ボディにもパインアップルのデカールが貼られたものが多くなります。

ちなみに、私が所有しているのは、ブルー・クレスト・デカールのパイナップル・モデルと、ブルー・パイナップル・デカールのパイナップル・モデルとソプラノ・モデルの3本です。

ブルー・クレスト・デカール以前のものは生産本数が少ないため、手に入れるのは困難で・・・初期のボディ・エンドにラベルがあるタイプにいたっては、実物を見た事がありません。

さらに、ボディにパイナップルのデカールが貼ってある物は人気があり、非常に高価で「取引されているので、私の物は、ラがルはほとんど剥げていて安く売っていたものになります。
デカールが剥げていても、サウンド的には変わりが無いので、妥協しました。

この時代のカマカは、いかにも手作業で作られていたという感じで、作りが雑なのですが・・・何故か、サウンド的には素晴らしいです。
もっとも、フレット音痴とかもあるので、楽器として今ひとつな感じがして、人に勧める事はできません。
資料とかで憧れていたのですが・・・初めて購入した時は、ああ、こんな感じなのか・・・と、思いました。

イメージ 1
ブルー・クレスト・デカールのパイナップル・モデル
ボディ内のラベルには、未だパイナップル・モデルのデザイン・パテント・ナンバーが書かれていません。

イメージ 2
ブルー・パイナップル・デカールのパイナップル・モデル
デカールがほとんど剥がれている有様。
ラベルには1928年認可のパテント・ナンバーが書かれています。

イメージ 3
ブルー・パイナップル・デカールのソプラノ・モデル
コア材不足のため、一時期だけモンキー・ポット材で作られた珍しいもの
トレードマークのパイナップルが描かれていますが、さすがにパテント・ナンバーはありません。