オールド・ギブソンのブリッジ

昨日は、ヴィンテージ・ギターが未だ安い時期に購入できて、感謝しているという事を書きました。
昨今では、価格が高騰していて、普通のサラリーマンには、とても手が出ません。

昔、購入したヴィンテージ・ギターを引っ張り出してみると、やっぱり良いんですよね。
最近のリイシュー・モデルも悪くは無いのですが、全然違いますね。

見た目的には、オールドのレスポールとヒストリック・コレクションのレスポールを並べてみると、さすがによく似ています。

今日は、マニアには知られた話なのですが・・・見た目で異なる部分について書きます。
オールドのギターは、未だライト・ゲージの弦なんてものが無い時期に作られたので、ブリッジの位置もそれに合わせて取り付けられています。

そのため、ライト・ゲージの弦を張って、オクターブ調整をすると、サドルの位置が可動部分の一番後ろ側(テールピース側)になってしまうのです。
低音弦なんかは、一番後ろにしても、オクターブが未だ合わない位です。

さすがに新しいギターでは、オクターブ調整が合わないなんて事はできないので、若干、ブリッジの取り付け位置を後ろに下げているので、サドルの位置にも余裕ができるのです。

また、テールピースの取り付け位置にも違いが見られます。
ご存知のように、オクターブ調整の関係から、ブリッジは高音弦側が前側(ネック側)、低音弦側が後ろ側(テールピース側)に、斜めに取り付けてあります。
実は、オールドのテールピースも、ブリッジほどではありませんが、高音弦側が前側、低音弦側が後ろ側に斜めに取り付けてあります。
テールピースがネックの延長線に対して直角に取り付けてある新しいギターに比べると、ブリッジとテールピースが平行に近い印象を受けます。

個人制作家によるレプリカでも、ここいらへんまで再現している物は、あまりないです。

イメージ 1
1959年製レスポールのブリッジ
オクターブ調整をすると、サドルが一番後ろになってしまいます。
また、ブリッジとテールピースが平行に近いです

イメージ 2
2013年製ヒストリック・コレクション・レスポールのブリッジ
オクターブ調整をしてもサドルの位置に余裕があります。
ブリッジとテールピースの間隔は、高音弦側が開いています。

イメージ 3
1961年製ES335TDのブリッジ
こちらも、オクターブ調整をするとサドルが一番後ろになってしまいます
また、ブリッジとテールピースは平行に近いです