アイバニーズ GB10

以前書きましたが・・・ネットオークションで、中古洋楽CD100枚を格安で落札したら、ベスト盤ばかりでした。
先週末、その中の1枚、ジョージ・ベンソンのベスト盤「Best of George Benson The Instrumentals」 を聴いてみたら、結構、良かったです。

実はジョージ・ベンソンって、そんなに好きなギタリストという訳ではないのです。
もちろん、私の年代だと、1980年頃のフュージョン・ブームの影響を受けているので、当時人気のあったアーティストだから、ある程度は知っていて・・・当時、傑作アルバムの「ブリージン」や「メローなロスの週末」なんかも聴いた事があります。
しかし、フュージョン・ブームの頃は、ラリー・カールトンリー・リトナー等、もっとテクニカルなギタリストに興味を持っていたので、なんとなく軟弱なイメージを持ってしまっていたのです。

でも、改めて、ベスト盤で聴いてみると、結構、テクニカルな演奏もしていて、なかなか良いのが判りました。
このアルバム、タイトルにあるようにインストロメントを集めているのでボーカルが無いのが良かったのかもしれません。

さて、ジョージ・ベンソンのギターというと、このアルバムのジャケットにも写っているアイバニーズのシグネイチャー・モデルGB10ですね。
このギター、1977年に発表されて以来、アイバニーズを代表するモデルとして、ベストセラーを続けています。

昔のインタヴューを読むと、意外な事に、ジョージ・ベンソンレスポールのようなデザインが好きで・・・小振りのフルアコにしたのだとか・・・
他にも、ギブソンのジョニー・スミス・モデルのような、フローティング・ピックアップの採用とか、高音弦と低音弦に分かれてテンション調整ができるテールピースなど、彼のこだわりが感じられます。

弾いてみると、ボディ・サイズのせいか、箱鳴りはそこそこですが・・・アンプを通すと豊かなジャズ・サウンドが得られます。
また、トップ材も厚めにして、フィードバックを抑えるように設計されているそうです。

ギブソンのジャズ・ギターは、元はピック・ギターだったものにピックアップを付けた感じの物が多いですが・・・このGB10は、最初からアンプを通すことを前提に開発している事が特徴だと思います。

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「Best of George Benson The Instrumentals」  輸入盤

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アイバニーズ GB10 1979年製