fender Deluxe 85

昨日は、ヤマハがソルダーノと共同開発したT100というギター・アンプを紹介しました。
もうギター・アンプのネタが尽きた感じなのですが・・・未だ、フェンダーのアンプが1台ありました。

それは、Deluxe85という、フェンダー社がこれまで何度も作っては、今一つ評価を得ることができなかったトランジスタ・アンプの一つで・・・たぶん、名前を知っている人も、そんなにいないと思います。

写真を見て判るとおり、フェンダー社が買収したSUNNの工場で作られた、いわゆる赤ノブと言われる時期のアンプの一つです。

ジェフ・ベックがBBA(ベック・ボガード&アピス)時代にギターを弾きまくっていた頃のCDを久しぶりに聴いて、そのヘビィな音に興味を持ったので調べたら、SUNNのトランジスタ・アンプによるものでした。
もっとも、当時のアンプを入手するのは大変そうだったので、ちょっと試してみるのに、フェンダーが買収した後に一時期だけ作られたSUNNのトランジスタ・アンプを入手しようと思ったのです。

でも、ネット・オークションとかを見ていると、その時期のSUNNのアンプはあまり出品されませんし、同じ事を考える人がいるみたいで、そこそこ人気があるようでした。
そこで、同じ機種でフェンダーのブランドがついたものを調べたら、こちらは、まったく人気が無いようで、結構、安そうなことが判りました。

で、SUNNのConcert Lead85のフェンダー版であるDeluxe85を落札したのです。
落札価格は、Concert Lead85の半分ぐらいかな?

で、音を出してみたら、確かにクリーン・チャンネルはフェンダー系、ディストーション・チャンネルはSUNN系なのですが・・・どちらも、今一つな感じ、両チャンネルをパラレルで使うと、少しは良い感じといったものでした。
まあ、悪くはないのですが・・・人気が無いのも判る気がします。

このSUNNの工場で作られたアンプといえば、The Twin(The Twin)、Super60(Tube Lead60)、Champ12(Tube Lead12)、Pro185(Concert Lead160)、Princeton Chorus(Chorus Lead50)なんかがあるようでが・・・やはり、真空管アンプのThe Twin、Super60、Champ12の方が評価が高いみたいです。

フェンダーがSUNNを買収したのには、自社の弱点である、トランジスタ・アンプやディストーション系の改善という目的もあったように思うのですが・・・どうも、成果は今ひとつみたいです。

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Fender Deluxe85 1980年代後期

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「ライヴ・イン・ジャパン 40周年記念盤」 「ベック・ボガード&アピス・ライヴ エピック 2周年特別記念盤」