マーシャル Class5

昨日は、マーシャルのトランジスタ・アンプのMasterLeadConbo30(5010)とハイブリッド・アンプのArtist(4203)を紹介しました。
どちらも30Wのコンボで、JCM800系のサウンドがする事が特徴です。

実は、もう1台、家で弾くマーシャル・アンプを持っています。
それは、少し前に大評判となったClass5という5Wの真空管アンプです。

当時は、先日紹介したフェンダーのChampion600のように、小型低出力の真空管アンプが流行していました。
そして、満を持してマーシャルが発表したのがClass5です。

Champion600は中国で製造されたものでしたが、Class5はしっかりイギリスのマーシャル工場で製造されていて、品質管理もばっちりされています。
そして、1980年代のLead12が「リトルJCM」と呼ばれていたのに対して、解説書によればClass5は「ベビー・プレキシ」を目指して開発されたそうです。

で、鳴り物入りで売りに出されたのですが・・・結構、良さそうだなと思っているうちに、クレームがあったそうで、市場から姿を消してしまいました。
なんでも、大きな音を出すとボディが共振するとか・・・・やはり、購入した人はプレキシ・サウンドを求めて、フルアップで弾いたみたいで、5Wといえども小さな筐体が共振してしまうのも納得がいきます。

その後、問題点に対処したClass5が再登場したのですが・・・このとき、コンボ・タイプだけなく、ヘッド・タイプも登場します。
そこで、ヘッドにすれば共振の問題は無いはず、と思って購入しました。

で、フルアップにして弾いてみたのですが、なんか歪みがいまひとつ・・・・これがベビー・プレキシ?といった感じ。。。。そこで、Champion600の時を思い出して、真空管を交換してみたら、まさにベビー・プレキシというような素晴らしい歪みサウンドがするようになりました。

おなじディストーションサウンドでも、出力の大きいものをマスターボリュームで絞ったものより、小出力のものをフルアップにして得られるサウンドは明らかに違いますね。

イメージ 1
マーシャル Class5 2010年頃
コンボの物を流用してヘッドを作ったためか、スイッチ類が逆です