DEAN MARKLEYのアンプ

昨日は、PolytoneのMini BruteⅢを紹介しました。
ワンパターンの音しか使えませんが、フルアコをインプットすると最高のジャズトーンがするアンプでした。

今日は、ちょっとPolytoneと似た感じの音ですが、もっとサウンド・バリエーションのあるDEAN MARKLEYのアンプを紹介します。 

DEAN MARKLEYは弦のメーカーとして有名ですが、80年代に入った頃、ギター・アンプの製造を始めます。
弦のメーカーとして、多くのプロ・ミュージシャンと交流があったため、彼らの意見を反映したプロフェッショナルな仕様で注目を浴びました。

トランジスタの1チャンネル仕様のSR、2チャンネル仕様のDR、真空管のTといったシリーズがありました。
で、私が所有するのは、RM-40-DRという、トランジスタで2チャンネルの出力40Wのモデルです。

たしか1980年代の後半だったと思いますが・・・友人がスキー用品を買いに御茶ノ水に行ったのについて行って、帰りに寄った楽器屋で見つけて、中古で安かったので衝動買いしてしまいました。

当時としては、珍しくリヴァーブまで独立した、完全2チャンネル仕様です。
また、コントロール・パネルのサイドにハンドルがある事から分かるように、ヘッド部が取り外せて、そのままラックに搭載できるのも珍しい仕様です。

サウンド的には、上記のように少しPolytoneに似た癖のないトランジスタサウンドが基本なのですが・・・FETという真空管(12AX7)の回路をプリアンプ部に搭載していて、FETのスイッチをONにすると、真空管サウンドを出すことができます。

しばらくすると、DEAN MARKLEYはアンプから撤退してしまったのですが・・・
その後、一世を風靡したTubeDriverという真空管を使ったエフェクターが、実はでFET回路を設計したB.K.バトラー氏がDEAN MARKLEY社を辞めて作った物だという事を知りました。
考えようによっては、DEAN MARKLEYのアンプにはTubeDriverが組み込まれていたとも言えるでしょう。
ちなみに、B.K.バトラー氏は、その後、TubeWorks社を立ち上げて、ギター・アンプを製造するようになります。

このように、DEAN MARKLEYのアンプは、当時としては、なかなか意欲的で興味深い仕様のアンプでした。
このため、要望が多かったようで、現在、DEAN MARKLEYのアンプは復活しています

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DEAN MARKLEY RM-40-DR 1980年代前半