メサ・ブギーのアンプ


昨日は、VOXのCambridgeというコンボ・アンプについて紹介しました。
1960年代のオリジナルはフル・トランジスタのくせに温かみのある音がする素晴らしいアンプでしたが・・・リイシューは、ハイブリッドのくせに音がオリジナルよりトランジスタっぽいアンプでした。

今日は、フェンダー、マーシャル、VOXに次ぐ地位を確立したメサ・ブギーのアンプを紹介します。

最近はRectifierシリーズによりハイゲインアンプとしてのイメージが強いのですが・・・私らの世代では、サンタナヤマハSGをメサ・ブギーにつないだファットでスムーズなトーンの印象が強いです。
そして、それに続くフュージョン・ブームの時も、多くのギタリストに愛用されていました。

サンタナが使っていたのは、MarkⅠと言われる物で、その後MarkⅡ~Ⅳと続きました。
Markシリーズは、チャンネル切り替え式で、3ボリュームによる多彩なサウンドが特徴でした。

で、私が所有しているのは、大ヒットした3チャンネルのMarkⅢというモデルです。
このMarkⅢには、色々バリエーションがあるのですが、オプションのグラフィックEQ、リヴァーブ付きで、さらにサイマルクラス切替も付いています。
ちなみに、サイマルクラスとは4本のパワー管のうち2本をクラスA、残り2本をクラスABで使う方式です。

で、音は凄く良いのですが・・・使いこなすのが大変なうえに、機能を詰め込んだせいか、かなり重たいのが難点です。

実は、もう1台メサ・ブギーのSubway Bluesという廉価版アンプも持っています
メサ・ブギーでは、数年ごとに廉価版アンプが発売されるのですが、 他の廉価版モデルは2チャンネル仕様で、プアマンズMarkシリーズといった感じなのですが、これはシンプルな1チャンネルなのが特徴です。

 名前の通り、ブルース向けに割り切ったメサ・ブギーのスムーズなサウンドしか出ませんが、これが結構好みの音なのです。
ちなみに、真空管はプリ管が12AX7が4本でパワー管がEL84が2本で出力が20Wとなっています。
古いアンプのように、余計なものを付けずに、下手に色々なサウンドが出せるようにしなかったのが、好結果になったように思います。

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Mesa Boogie markⅢ 1980年代中頃

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Mesa Boogie Subway Blues 1990年代初期