Acousticのギター・アンプ

昨日は、ampegのダイヤモンドブルー・シリーズのアンプを紹介しました。
90年代のリイシュー・ブームに登場した、真空管の良さを活かしたシンプルなサウンドが特徴のアンプでした。

今日は、Acousticのトランジスタ・アンプを紹介します。
Acousticといっても、アコースティック・ギター用のアンプではありません。
今はなきAcoustic Control Corporationというメーカーが製造していたブランドです。

1960年代から1980年代にかけては、かなり有名なブランドで、ジャズ、ブルース、ロック等幅広いギタリストに愛用者が多かったです。
また、ベースアンプはさらに有名で、こちらは今でも探している人が多いです。
なお、真空管アンプトランジスタアンプのどちらも製造していましたが、トランジスタの方が有名ミュージシャンの使用例が多いように思います。

はじめて購入したのは、G60-112という60Wのコンボで、中古が楽器店の片隅に置いてあったのですが・・・\9,800(発売時は\128,000)と格安だったので、試しに弾いてみたら、まさにパット・メセニーを彷彿とさせるスムーズでクリーンなサウンドで、特にハーモニクスの音が印象的・・・ディストーションサウンドも上品でスムーズなため、即座に購入してしまいました。
Acousticとしては、後期のモデルで、マスター・ボリューム、フットスイッチによるチャンネル切替式で、使い勝手も良いです。

それから、ネットオークションで落札した、270というヘッドもあります。
これは、ベースアンプの名器370をベースにトーンコントロールイコライザーの周波数特性を変えてギターアンプにしたものです。
このため、ベースアンプとして使用しているベーシストも多いようです。

トレモロ、リヴァーブ、ファズといったエフェクトが組み込まれていますが、残念ながら、回路的にリヴァーブとファズは同時に使用できません
ここいらへんは、さすがに70年代の設計といった感じで、使い勝手は悪いですが・・・サウンドは個性的で素晴らしいです。
最大出力が375Wもあるせいか、かなり重たいし、発熱量も凄いのが難点です。


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Acoustic G60-112 1980年代初期

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Acoustic 270 1970年代初期