2001年宇宙の旅

昨日は、科学の進歩のスピードについて書きました。
そして、アップルのCM「1984」を紹介しました。

考えてみれば、iphoneに代表されるスマートフォンのような発想は、昔のSF小説にはありませんでした。
携帯型のTV電話とか中央コンピュータから情報を引き出す端末は予想されていたのですけど・・・
ゲームをしたり映像や音楽を楽しんだり、あるいはSNSのようなコミュニケーションツールという発想はありませんでした。
おそらく、当時は国家や企業等の実務的な事柄を重要視していたのですが、実際の科学技術は、庶民の趣味や娯楽の方面に発達したのです。

今後も、国家の威信をかけた開発なんかよりも、庶民の生活の方が優先されると思いますので、当分は宇宙開発も急速な進展はないのではないでしょうか?
そして、本格的に庶民が宇宙旅行が楽しめるようになったときに、急速に進展するような気がします。

子供の頃に読んだSF小説で、ジョージ・オーウェルの「1984年」のように具体的な西暦をタイトルに使っていて、その年にはこんな風になるのかもと期待したのが、アーサー・C・クラークの「2001年宇宙の旅」です。
スタンリー・キューブリック監督の映画とコラボしていたので有名ですね。

もちろん、実際の2001年には、宇宙ステーションまでの宇宙旅行月面基地も存在しませんでした。
当然、木製への有人宇宙船なんかもありません。

そういえば、この宇宙船ディスカバリー号のメイン・コンピュータはHAL9000でしたね。
ちなみにHALという名前はIBMのアルファベットを一文字ずらしたそうです。
このHALは人口知能を備えていて、乗組員に反乱を起こすのですが・・・ディスカバリー号船長ボーマンによって停止されてしまいます。
そして、続編の「2010年宇宙の旅」では再起動されて、最後にはボーマン船長同様にスター・チャイルドになってしまいます。

両方ともIBMをイメージしていますが、アップルのCMの「1984」ではI独裁者ビックブルーとして打倒するのと、扱い方が違うのが興味深いですね。

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