今日は、このギターに名前を冠されたアーティストのエヴァリー・ブラザースについて書こうと思います。
もっとも、私もこのギターを買うまでは、エヴァリー・ブラザースについて、ほとんど知りませんでした。
わずかに1曲だけ聴いた事があったのが、大ヒット曲の「起きろよスージー」ぐらいです。
兄のドン・エヴァリーと弟のフィル・エヴァリーは1950年代後半にナンバーワン・ヒットを連発して大活躍したデュオで、ビートルズやサイモンとガーファンクルなどのコーラス・グループに大きな影響を与えたそうです。
皮肉なことに、1962年に兵役にとられてしまったそうで、戻って来た時には、ビートルズ等によって音楽が変わってしまい、以降のヒットは無くなってしまいます。
今聴いてみると、古き良きアメリカン・ポップという感じで、結構良いです。
(50年代のヒットを集めた日本盤)
「The Golden Hits of The Everly Borthers」 The Everly Borthers WANER BROS
(1960年にワーナーに移籍した後のヒット集 輸入盤)
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私より上の世代では、ファンの人も多いようで、昔、かまやつひろし氏が「僕らの頃はエヴァリー・ブラザースがヒーローだから、オリジナルのギブソン・エヴァリー・ブラザース・モデルが欲しい」といった事をインタヴューに答えていたのを読んだことがあります。
そのせいで、ギターの生産本数が488本と少なくなりました。
おかげで、1965年当時の価格表では、J200の490ドルやダヴの385ドルに対して330ドルと安かったのに、現在では高価で取引されています。
でも、現在は、エヴァリー・ブラザース本人達が使用していたモデル・チェンジ前の方が人気があり、高価で取引されています。
ちなみに、ポール・マッカトニーが愛用しているのはマイナー・チェンジ後のギターです。
・・・で、このマイナー・チェンジ後のエヴァリー・ブラザース・モデルも1本所有しています。
シリアルナンバーでは1968年製ですが、1ピースのネックにボリュートがあることから1969年製だと思います。