第三次インドシナ戦争

昨日は、カンボジアの大虐殺の当時、日本ではあまり報道されなかったという事を書きました。
大虐殺が世界に知れたのは、ベトナムカンボジアに侵攻してポルポト派から解放したことによります。
いわゆる第三次インドシナ戦争のことです。
この第三次インドシナ戦争も、当時は良く判らなかったです。
昨日も書きましたが、当時学生だった私は、あまり興味が無かったというのもあるでしょう。
第二次インドシナ戦争(いわゆるベトナム戦争)後、アメリカが撤退して南ベトナムがなくなったから、領土や民族間の紛争が起きたのかと思っていました。
難民(ボート・ピープル)の報道などが多かったから、そんな風に思っていたのかもしれません。
 
すごく後になって、「ブラザー・エネミー」という本を読んで、そうだったのかと合点がいきました。
(この本の発行日をみると1999年12月15日なので、20年ぐらいたって理解したのですね)
つまり、ソ連と中国は本当は仲が悪く、ベトナムの後ろにはソ連カンボジアの後ろには中国がいたのですね。
ちなみに、敵の敵はなんとかというので、中国はアメリカや日本との国交を回復したそうです。
 
当時は、ベトナムカンボジアソ連も中国も、みんな社会主義国で一緒に考えていました。
だから、ベトナムカンボジアが戦争したり、ベトナムと中国が戦争(中越戦争)をするのが不思議でした。
 
さらに考えてみると、日本軍の占領、旧宗主国のフランスの再支配、アメリカの傀儡政権といった感じで、カンボジアベトナムは大国の利益に翻弄されたようです。
 
.たぶん、今のイスラム国なんかも、大国の利益に翻弄されているのでしょう。
石油とかを考えると、日本も無関係ではない気がします。
 
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「ブラザー・エネミー サイゴン陥落後のインドシナ」ナヤン・チャウダ著 株式会社めこん