カンボジア大虐殺

昨日のテレ東の「池上彰の現代史を歩く」はカンボジア内戦を取り上げていました。
ポルポト派による大虐殺などについては、一通り知識があったのですが・・・実際に現地の映像や被害者のインタビューなどを聞くと、改めて、その恐ろしさを感じる事ができました。

そういえば、この出来事を題材とした、映画「キリングフィールド」は、政治的な問題かなんかにより、カンボジアで撮影できず・・・タイで撮影されたのですよね。
もっとも、この映画は大虐殺の出来事をよく描いているので、撮影地が違っていても、個人的には素晴らしい作品だと思っています。

番組でも語られていましたが・・・カンボジアでの大虐殺については、当時は、ほとんど知られていませんでした。
そして、ベトナムカンボジアに侵攻して、初めてその実態が明らかになった時は、世界中にショックを与えました。
実は、私は、当時ニュース等で視た記憶はあるのですが、ベトナム戦争、そして中越戦争などが起こった時期だったので、なんかピンとこなかったですね。
後に、本などで虐殺の実態が知れるようになって、その恐ろしさが理解できるようになってきました。

番組でも、なんでポルポトがあのような大虐殺を行ったのか?判らないと言っていましたが・・・私も、同感です。
おそらく、狂気にかられていて、尋常な判断が出来なくなっていたのではないでしょうか?
アメリカの支援を受けたロンノル政権を打倒した、ポルポトが率いるクメール・ルージュは、本気でアメリカと戦っても勝つつもりでいたそうです。

今日も、自民党の総裁選で、憲法改正について、議論していますが・・・
それまで、憲法9条で軍備放棄しても、無防備の平和国家に攻め込むような国は存在しないだろうと思っていたのですが・・・ポルポト派のような狂気が、一国の独裁政権を取るなんていう事実は、その危険性を認識せざるを得ず・・・自衛隊の存在もやむなしと考えを改めるようになったのです。

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「写真報告 大虐殺 カンボジアベトナム1979」 石川文洋著 朝日ソノラマ

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「キリング・フィールド」DVD デックス・エンタテイメント