デヴィ夫人

昨日は、ポルポト派によるカンボジアの大虐殺について書きました。
まさか、現代社会で、このような狂気の集団が一国の政権を取るなんていう事があるかと思うと・・・恐怖を感じてしまいます。

そういえば、昨日のNHKのファミリー・ヒストリーはデヴィ夫人の家族の歴史でした。
その中で、夫だったスカルノ元大統領の政権が、スハルト将軍による軍事クーデターで倒された時の模様も述べられて・・・改めて、私がのほほんと生きて来た時代のアジアって、危ない状況だった事を再認識しました。

番組の冒頭で、タレントの出川哲朗さんが、デヴィ夫人はミスキャストだ、夫人の祖先には、夫人の生涯以上に凄い歴史がある訳がない・・・と、言っていましたが・・・結局、その予想通り、番組の後半はデヴィ夫人の生涯を紹介する内容となっていました。

もちろん、家族の歴史もそれなりに興味深く、それがデヴィ夫人の積極性やバイタリティーに影響を与えていたのが良く理解できました。
ちなみに、幼いころから評判だった、その美貌も・・・母親譲りだった事が判りましたが・・・それは、美人薄幸を感じさせられるエピソードでした。

そういえば、クーデターの時、他の夫人が大人しくしていたのに・・・第三夫人だったデヴィ夫人スハルト将軍と直接話をしたそうです。
そのため、現在のインドネシアでも、デヴィ夫人は尊敬されているようで・・・なんか、バラエティー番組での扱われ方を見ていると・・・もったいない気がします。

何と言っても、インドネシアはアジアの大国です・・・昨日書いたカンボジアの人口は約1,500万人ですが、インドネシアの人口は2億3,000万人で世界4位・・・デヴィ夫人を通じて、友好を深めた方が良さそうな気がしました。