精神年齢が幼い?

先日、福岡で高齢者が運転する車が暴走した事件について、ネットで事故を起こした車がプリウスだったというデマが流れた事について書きました。
もちろん、事故を起こしたのはワンボックスで、追突されて横転したのがプリウスだったのですが・・・事故後の写真から早とちりした人がいたようです。、

今日のフジテレビの「池上彰スペシャル」は、フェイクニュースについて取り上げていました。
フェイクニュースが生まれる理由で、誰かを貶めるとか、お金儲けとか、人を騙して面白がるなんていうものがあるようですけど・・・プリウスのデマのように、勘違いというものもあるようですね。

もちろん、フェイクニュースは困った問題で、名誉棄損や営業妨害になったり・・・特に、災害時に発せられるものは、避難誘導などの救助の妨害となったり、支援の妨げになるばかりか・・・ただでさえ辛い被災者の心理に、悪影響を与える事もあります。
自分が流すフェイクニュースが、どんな悪影響を及ぼすのか?よく考えてもらいたいですね。
最近多い愉快犯のようなフェイクニュースを見ると、そこまで考えが至らない、精神年齢が幼い人間が増えているような気がします。

もちろん、勘違いの場合は、意図的に悪影響を起こしている場合ではありません・・・これは、フェイクニュースに接して拡散してしまう人にも言えるのですが・・・安易に情報を流さずに、一旦立ち止まって、真実を見極めようとしてもらいたいですね。

番組で紹介された例の中で、ショッキングだったのは、メキシコのアカトランという町で起きた事件・・・フェイクニュースにより民衆が、臓器売買のために多数の子供を誘拐をした犯人だ信じて、無実の男性二人を暴行の上、ガソリンをかけて焼死させてしまった事件です。

この事件、もちろん、フェイクニュースを発信した人や真実を確認せずにそれを信じた民衆も問題ですが・・・それ以外にも、天に変わって不義を討つという心理も異常に思えます。
例え、その二人が犯人だったとしても、ちゃんと裁判をして刑を受けさせるべきです。

何故、民衆は、自分達に、その二人を裁いて刑を執行できる権利があると思ったのでしょうか?
番組では、集団心理や正義感といった説明をしていましたが・・・日本でも、容疑者の本名を晒したりする人がいますけど・・・それは、自分の気持ちを満足させるだけの間違った正義感であり、やはり、精神年齢の幼い人間のような気がします。