ドライヴ・レコーダーの進化

先日、福岡での高齢者による事故について、プリウスによる事故だというデマがあった事を書きました。
もちろん、報道されている様にワンボックス・カーによる事故で、追突されて横転した車がプリウスだったのです。

高齢者による事故といえば、相変わらず、ブレーキとアクセルの踏み間違えという原因が多いのですが・・・車の欠陥という説を唱える人も多いです。
先日も、高齢者の方のインタヴューを視ていたら、ブレーキとアクセルを踏み間違えるなんて、自分にはあり得ないと話していました。
確かに、普段、運転している人間にしてみれば、ブレーキとアクセルを踏み間違えるなんて信じがたいので、車の欠陥だと信じたいのかもしれません。

しかし、この種の事故の場合、現場にブレーキ痕が無い事を考えると・・・ドライバーがブレーキを思いっきり踏んだと言っても、踏んでいなかったのは明らかみたいです。
例えば、アクセルペダルに落とした物が挟まって、踏んだ状態から戻らなくなっても・・・ブレーキを思いっきり踏めば、ブレーキ痕が残るようです。
つまり、急加速をしたという事実と、ブレーキ痕が残っていない事から、ブレーキとアクセルを踏み間違えたというのが合理的な説明になるという事です。

ところで、昨日のフジテレビのMr.サンデーで、福岡の事故の状況を捕らえた対向車のドライヴ・レコーダーの映像を、専門家が画像処理したら・・・ドライバーである夫は、ハンドルに持たれるように前のめりの姿勢であり、助手席の妻は身体を前に出して夫の方を向いている状態だったそうです。
そのため、夫が司法解剖では判らないぐらいの軽度の脳梗塞で意識を失い、妻が必死でハンドルを操作しようとしていたのではないか?と言っていました。

さらに、事故車の軌跡を分析すると・・・最初に他の車にぶつけた辺りでは、まだハンドルを真っ直ぐにしようしていたようですが・・・交差点に突入する辺りでは、大きく対向車線へはみ出している事から、妻はアクセルペダルから夫の足を外そうとしていたのではないか?と推測できるようです。
ちなみに、妻の遺体はダッシュボードの下に丸まって見つかったので、ぶつかった時にシートベルトをしていなかったのは明らかだそうです。
というわけで、高齢者の事故の原因は、踏み間違え以外にも、急病という可能性もあるようです。

ところで、先日、車を買い替えたのですが・・・その時、純正のドライヴレコーダーを付けようとしたら、営業の人から市販の物を買った方が安くて性能が高いと言われました。
調べて見たら、確かに、最近のドライヴレコーダーの性能の進歩は凄いみたい・・・安物でなければ、相手のナンバー・プレートがハッキリ判るように映像解像度が上がっているようです。
このままいけば、上記の事故分析のように、相手ドライバーの表情や態度も、はっきり記録できるようになりそうですね。