しかし、展覧会の会期も後半に差し掛かっており、番組で取り上げるにしては、ちょっと遅すぎるような気もします。
番組編成なんかの問題で、遅れてしまったのでしょうか?
個人的には、観てから1か月も経ってしまったので・・・ちょっと忘れてしまった事もあり、ああそうだったと思い出す事もありました。
改めて、こうして観ると・・・当時のウィーンの芸術の盛り上がりは、建築や音楽なども巻き込んで凄いですね。
クリムト展の会場で、複製でありながらインパクトのあった「ベートーヴェン・フリーズ」の壁画・・・オリジナルのお披露目の14回ウィーン分離派展示会開催時には、あのマーラーが指揮してベートーヴェンの第九を演奏したそうです。
ちなみに、あの壁画は14回ウィーン分離派展示会の終了と共に取り壊される予定だったのが・・・それを惜しいと思った、ある収集家が買い取ったそうです。
この二人の絵が、何故、死を感じさせるのか?について、番組によると、二人とも若くして父を亡くしたという共通点があるようです。
私も、高校生の時に父親を亡くしているので、なんとなく二人が感じた死の恐怖を理解できるような気がします。
そう、自分も同じぐらいの歳までしか生きられないような気がしてしまうのでしょうね。
もっとも、二人は死の恐怖を芸術まで昇華しましたが・・・凡人の私は、そこまで真剣に思い込む事もなく・・・いつのまにか、父が亡くなった歳を、はるかに通り過ぎていました。
やはり、それだけ繊細な神経をしていなければ、芸術的な作品を描けないのかもしれません。
ちなみに、私の描いた絵は「寂しそう」と言われる事が多く・・・「死の香り」なんて言われた事はないです。