D-76

今日は蒸し暑かったですね。
いつものように通勤時に歩いていたのですが・・・霧雨が降っていたので、上着を脱がずにいたら、汗びっしょりになってしまいました。

そのせいか、微妙に風邪気味で頭がボーッとしていますので、何も浮かばず・・・・例によって、ネタの無い時は、ギターの話で誤魔化します。

ここのところ、ビンテージ・ギターの値上がりが激しいのですが・・・何故か、あまり値上がりしていないのがマーチンのD-76です。
ご存知の通り、1976年にアメリカ建国200年を記念して1976本作られました。
記念モデルとしては、製造本数が多すぎるのが、おそらく、人気が出ない理由だと思われます。
なんでも、当時の販売価格は約80万円というので、半額近い中古価格で取引されている事になります。
下手をすると、同年代のD-28なんかと、そんなに変わらない価格だったりして・・・発売当時ほぼ同じ価格だったD-45とは対照的ですね。

D-76について、よく言われるのが、フロントがD-28、バックがD-35、材質がD-45という事です。
最近、気づいたのですが・・・サウンドホール周りにだけへリングボーン飾りがあるというのは、往年の21シリーズの特徴も兼ね備えていたのですね。
おそらく、マーチンは歴代のモデルの特徴を一本にまとめたかったのではないでしょうか?

その他、特徴的なは装飾は、ヘッドのイーグルのインレイと、建国13州を意味する13個の星型ポジションマークとなりますが・・・貝を散りばめたD-45と比べると、豪華さの点で見劣りするのも、人気が無い理由でしょうか?

で、肝心のサウンドは3ピース・バックとD-45グレードの材質のため、D-35のサウンドに鈴鳴り感を加えたような感じ・・・もっとも、高音の鈴鳴り感はD-45より弱めで、中音が豊かです。
個人的には、D-45の方が派手な音ですが、D-76の方が使いやすい音といった気がします。

実は、アンプラグド・ブームの時、未だそんなに価格が高騰していなかった1960年代末のハカランダD-28とD-76で、どちらを購入するか迷って、弾き比べたのですが・・・音量の差で、D-76を選んだのです。
そんなわけで、個人的にはD-76って、実力の割には過小評価されていると思っています。

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マーチンD-76 1976年製