松本竣介

昨日はテレ東の「美の巨人たち」で取り上げていた、川瀬巴水の版画について書きました。
70年前の広重と違って、川瀬巴水ノスタルジアを感じさせようとしていたのではないでしょうか?

今日のNHK日曜美術館は「静かな闘い~松本竣介のアトリエ~」というタイトルでした。
昨日の、川瀬巴水も好きな画家でしたが・・・松本竣介も好きな画家なので、嬉しい番組が続いた事になりました。

なんでも、現在、群馬県桐生市にある大川美術館で開催されている松本竣介展では、松本竣介のアトリエを再現してあるそうです。
そこには、「総合工房」という札が掲げられており・・・単なる絵画だけでなく、芸術全般に取り組んでいた事が判ります。

アトリエの映像を視ると、膨大な蔵書がある事に驚かされますが・・・なんと「雑記帳」というエッセイを中心とした雑誌も発刊していて、そこには佐藤春夫萩原朔太郎なんかも寄稿していたとか・・・
また、蔵書やスクラップブックには、作品のアイデアの元になったと思われる物が多いというのも、興味深いですね。

ちなみに、戦争中に美術雑誌の載った陸軍の軍人たちの座談会に対して・・・画家達の中で唯一、意見を投稿して波紋を呼んだそうで・・・その絵画にかける意気ごみを知りました。

実は、以前、やはり日曜美術館松本竣介の特集をした時に興味を持って・・・世田谷美術館で開催されていた「松本竣介展」を観に行った事があります。
世田谷美術館としては、異例なほど膨大な作品が展示されていて・・・今回の番組で紹介された作品やデッサンなどもあり・・・おそらく36歳で夭折した松本竣介の作品をかなり網羅していたのではないでしょうか?
そういえば、先ほど、本棚から探し出したその時の図録も・・・400頁以上もあり、異例なほど分厚くて内容が濃くて・・・あの時の感動が蘇ってきました。

という事で・・・松本竣介のアトリエには興味があるけど・・・わざわざ桐生まで行くのは、どうしようか?と悩んでいます。

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2012年に開催された「松本竣介展」のチラシ、チケット、図録

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2012年に開催された「松本竣介展」の図録