1981年のギターの価格

先日、1976年に発行された「楽器の本」に載っている、ギターの価格について書きました。
どうも1970年代のギターは、価格が高騰しているとはいえ、未だプレミアムが付くほどではないみたいです。

ところで、「楽器の本」には、レスポールのカスタムやデラックスは載っていましたが、スタンダードは載っていませんでした。
実は、レスポール・スタンダードが再発売されたのが1976年なので、未だ日本では流通していなっかったのでしょう。

そんなわけで、1981年に発行されたロッキンf別冊の「THE 楽器 1981」を調べてみました。

ギブソン レスポールSTD80 \447,000
ギブソンレスポールSTD80エリート \516,000

他にも、前回載っていなかったギターを並べてみます。

ギブソン ES-335TD \349,000
ギブソン SGスタンダード \250,000
リッケンバッカー 360 \270,000
グレッチ ナッシュビル \348,000
グレッチ カントリー・ジェントルマン \400,000
B・C・リッチ モッキンバード \480,000
アレンピック MSG \700,000

マーチン D-18 \280,000
マーチン HD‐28 \410,000
マーチン OM-45 \880,000
ギルド F-50R \420,000
オベーション アダマス1688 \1,000,000

<ベース>
ギブソン リッパーL-9S \257,000
リッケンバッカー 4001 \275,000
ミュージックマン スティングレイ \228,000

<アンプ>
フェンダー デラックス・リヴァーヴ \156,000
マーシャル 2203MKⅡ \195,000
メサ・ブギー markⅡ100 ¥610,000
ミュージックマン 212HD-150 \318,000
ヤマハ F100-212 \115,000

この当時、新興メーカーとして、B・C・リッチ、オベーション、ミュージックマン、メサ・ブギーなどが登場していますが・・・今では、すっかり地位が固まっていますね。

ちなみに、1981年の大卒初任給は\120,800だったそうで、物価変動を考慮すると、やはり当時のギターは高かったですね。
それだけコストがかかっていたという訳で・・・そう考えると、今後、人気のあるものはヴィンテージとして値上がりする可能性もありそうですね。
特にマーチンのOM-45なんかは、既にそんな気配がしています。

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「THE 楽器 1981」 立東社