戦没者?

今日は終戦の日で、武道館をはじめ各地で慰霊祭が行われたようです。
余談ですが・・・私が小学生の頃は、夏休みの登校日も8月15日だったので、登校日と終戦記念日とお盆はセットだと思っていました。

この時期になると、テレビでも戦争について取り上げた番組が多いようですね。
今日も、NHKで「ノモンハン 責任なき戦い」という番組をやっていて、興味深く拝見しました。

そのなかで、ノモンハン事件と言いますが・・・戦争といった方が正しいと言っていました。
ノモンハン事件について明らかになったのは戦後の事なので・・・事件とよばれるようになったのも戦後なのでしょうか?

そういえば、終戦記念日という言葉も、本当は敗戦記念日だと言うべきだという意見もあり・・・なんとなく、認めづらい過去について直視せず、微妙に誤魔化したいという日本人の心情が言葉にも表れているのかもしれません。

ちなみに、番組では、ノモンハン事件について誰も責任をとろうとせず隠蔽し、敗因の分析をしなかったのが太平洋戦争の敗戦につながったという説明をしていました。
この点について、一方のソ連では、勝利を宣伝したが・・・公表しなかったけど、実際には、日本軍以上の犠牲者を出してしまったので、密かにその要因を分析していたなんていう話もあります。

番組では、無謀な作戦を起こして、犠牲になった日本兵の方についての責任を問題視していましたが・・・日本兵以上の犠牲者が出たソ連兵についての責任は、どうなのでしょうか?
もちろん、スターリンなどにも応戦した責任はあると思いますが・・・無謀な領土拡大を図った日本の首謀者には責任はないのでしょうか?

ところで、戦没者という言葉も、人によって受け止め方が違うみたいで・・・都合の良い言葉みたいな気がします。
靖国参拝した議員のような一部の人には、日本のために戦ってなくなった兵士の方というイメージみたいですが・・・一般的には、空襲などで亡くなった民間人の方まで含めた、日本人の戦争犠牲者なのでしょう。
でも、本当は、日本人以外も含んだ戦争で亡くなったすべての方というのが正しいのでしょう。
連合国軍の兵士もそうだし、南京など戦場となった場所で亡くなった住民の方も含まれると思います。

どうも、戦没者に追悼というと、現在でも、日本人の犠牲者に冥福という風潮があるような気がします。
ひょっとすると、戦没者という言葉で、外国人の犠牲者について、目をそらしているのかもしれません。