ギターの時代は終わった?

先日、経営破綻したギブソンについて、「ギターの時代は終わったのか?」という記事がありました。
ご存知のように、ギター好きの私は、興味津々で持って拝読させていただきました。

まず、今後、ギブソンがどうなるのか?ですが・・・不採算事業や非主力事業の一部からは撤退して、楽器事業の注力するそうで・・・再建支援について、債権者の3分の2以上の承認を得ているそうです。
現状、ギブソンは、世界のエレキギター市場で売上総額の5分の1以上のシェアを占めているそうで・・・特に、高級エレキギター市場では、40%以上のシェアを占めているので・・・楽器事業は好調だとか。

もっとも、CD等の売り上げが低迷するなど・・・音楽業界も変化しており・・・未来は明るいという訳ではありません。
特に、音楽のジャンルも多様化して、若者はエレキギターを使うロックの人気も下がってきているそうです。
反面、アコースティック・ギターウクレレの販売は5年連続で拡大しているそうで・・・若者によるレコードの復権などからも、アナログ回帰の傾向がみられるらしい。

という事で、単純にギターの時代は終わったともいえ無さそうで・・・むしろ、ギブソンを筆頭とする楽器メーカーが、自分たちが築き上げて栄光や遺産にあぐらをかいていて、ニーズの把握に努めていなかった事が、今の状況を招いたような感じがするのです。

安易に、過去の製品の復刻度合いを高めたリイシューの制作に取り組むなんかよりも・・・過去の製品をしのぐような、本当に良質の楽器を作り出す事に取り組まなければいけなかったのだと思います。

単純に考えても、いくらリイシューに頑張っても、オリジナルに優る製品はできず・・・真剣に新しい製品を開発しなければ、将来的に行き詰る事は目に見えています。

そもそも、ギブソンなんかが、現在の地位を築いたのは、より良い楽器の開発に取り組んでいたからなので・・・それが、70年代には、利益重視で、品質を下げた低価格の商品を大量生産するようになり・・・80年代には、リイッシューに力を注ぐようになってしまいました。
今後、楽器事業に注力するのならば、初心にかえって、過去の製品より優る素晴らしい物を作り出してもらいたですね。

イメージ 1
「The Gibosn STORY」 輸入本