老後移住

今日のテレ朝の「ビートたけしのTVタックル!」は、田舎へ移住したシニア世代について、取り上げていました。
なんでも、政府や自治体も過疎化対策として、移住を後押ししているそうですが・・・プラスの面もあればマイナスの面もあるようです。

そういえば、先日放送されたNHKの「首都圏情報ネタドリ!」でも、千葉や茨城への移住を取り上げていました。
もっともこちらは、交通の便が良い点もあり、頑張って都心へ通勤するパターンもあるようです。
確かに、つくばのように新しい鉄道ができたところは良いと思うのですが・・・鹿島地域なんかは、ちょっと遠いような印象を受けました。
なんか、バブルの時期に遠隔のベッドタウンに一軒家を購入して、頑張って通勤していた人を思い出しました。

田舎への移住でプラスの面は、土地が安い事・・・都心では考えられないほど大きな土地に住める事・・・さらに、自治体によっては、移住者に対して空き家を格安で提供するなどの施策を行っているケースもあります。
番組で紹介された物件を見て、中には思わず購入したくなる家もありました。
さらに、自然が豊かで食料品も安く・・・近所に住んでいる方は親切な人が多いなど・・・

反面、マイナスの面としては、収入が少ない、病院などの施設が遠い、祭りなど地域の付き合いが大変など・・・
農業で生計をたてようと思っていても・・・農業機械が高価なくせに、思っていたほど収穫がなく、仕事に追われるそうです。
また、一年を通して生活してみて、厳しい季節の暮らしにも耐えられるか?も大事だとか。

このため、憧れの自然に囲まれた生活という事で、安易に飛びついて、挫折する人も多いそうです。
最初から定住ではなくて、お試しでしばらく暮らしてみるとか、お金に余裕があれば、都心と田舎に2軒の家を持ち、行き来するなどが提案されていました。

母の介護などの経験から考えると・・・移住した人たちは、介護が必要な年齢になった時に、どうするのだろうか?という心配があります。
それ以前に・・・・なんでも、田舎では60代でも若い世代だそうですが・・・将来、周囲の人が、ほとんど介護が必要になったら、移住した人の負担が増えるはず。

そもそも、移住する世代では若い世代が少ないという事は・・・長い目で見れば、その地域では、高齢者を支える現役世代が減少するのは確実・・・つまり、その地方の財政が悪化するのは必至・・・ただでさえ都会に比べれば不十分な行政サービスは、今後、ほとんど受けられなくなることを想定しておかなければいけないと思います。

古民家や空き家を格安で入手しても・・・その家が、今後何年持つか?長期維持するためには、どれだけ修繕費が必要か?も考慮しないといけないと思います。
こう考えると、人生100年といわれる時代、長いスパンで計画して移住する必要がありそうですね。