介護費用補償保険

会社に行ったら、民間の介護費用補償保険のパンフレットが置いてありました。
どうやら、我が社の共済と連携しているようで・・・個別に入るよりも安いようです。

昨年、要介護5の母を特別養護老人ホームに預けたので・・・こんな保険、今更、遅いわ・・・というのが第一印象ですね。
思ったより、掛け金が安いので・・・10年前だったら良かったのに、と思ったのですが・・・よく考えてみると、10年前、母は全く元気だったので、はたして、保険に入ったか?判らないですね。
私の周りの、若い同僚なんかにも、入っておいた方が良いと勧めたのですけど・・・どうも、ピンとこないみたいです。

パンフレットを見ると、親を介護すると、こんなに大変という例が書かれているのですが・・・実際に介護をしてきた身にしてみると、なんか、大袈裟な表現もあるし、反対に過少な表現もあります。
おそらく、介護にも色々なパターンがあるので、平均的な例を表しているのだと思いますが・・・保険という性質上、一番、大変な例を載せた方が良いと思います。

特に、老人ホーム等の施設の費用について・・・東京近郊だったら、もっと高価だと思うし・・・施設に入所するのに、どれだけ労力と期間が必要か、その間にかかる費用なんかも考慮する必要を明記した方が良いと思います。
例えば、特別養護老人ホームの空きを待つ間、老人保健施設を何か所も転々とする例とか・・・遠方の県の施設に入所して、面会に訪れるための交通費とか・・・

今にして思えば、以前の私も何も知らなかったですが・・・結果的に恵まれていていました。
大学病院から早く退院するように言われ、その時、勧められたのが、相模湖の先の山中にある月35万円の介護療養型医療施設・・・入所期間を過ぎたら、併設の有料老人ホームに入るようなタイプでした。
月35万は高いし、ずっと遠い場所になってしまうのが嫌だったので、我儘を言って近くの老人保健施設に入れてもらい、その入所期間中に近くの特別養護老人ホームに空きができて、入所する事ができました。
もし、あのとき、勧めに従っていたら、今頃、週末の度に相模湖の先までドライヴしていた事になります。

あと、その大学病院の医師に胃ろうを勧められたのですけど、今の特別養護老人ホームでは胃ろうの人を受け入れてくれなかったので、あのとき断って良かったです。
現在、特別養護老人ホームに面会に行った時に、プリン等を美味しそうに食べる母を見ると、つくづくそう思います。