恵まれていました

過去のブログを読んだ人はご存知だと思いますが・・・母は、今年の5月に特別養護老人ホームに入所したのですが・・・そこでイベントがあったので、参加してきました。

そのイベントというのは、開設1周年記念の家族を交えての夕食会でした。
母の場合、家族として参加できるのは、私しかいないので・・・参加しなかったら、寂しい思いをするだろうし・・・我が家の近くなので、気楽に参加したのです。

ちなみに、長く待機する人が多くて問題となっている特別養護老人ホームなのですが・・・母が、比較的スンナリ入所できたのは、この施設が出来たばかりだったので、待機者が少なかったからなのです。
もう一つ、待機者が少なかい理由は、特別養護老人ホームとしては、料金が高いというという事もあります。

夕食会には、大勢の家族が来ている入所者もいましたが、やはり誰も来ていない入所者もいて、ホールの片隅で寂しそうに職員に面倒を見てもらっていました。
もちろん、私のように、近くなのでぶらっと寄るなんて人もほとんどいなく、自家用車やタクシーで来る家族が多かったです。

バイキング形式だったのですが・・・母は、ムース食しか食べられないので、職員が気を利かせて他のホールへ・・・おかげで、ゆっくりと食べさせることができましたが・・・メイン会場から料理を運ぶのが、ちょっと面倒でした。

隣のテーブルは、恐らく両親が揃って入所しているようで、娘さんが一人で二人の面倒を見ていていて、かなり大変そう・・・母親の方は、私の母同様にムース食しか食べられないようで、娘さんが食べさせていて・・・父親の方は、なんとか自分で食べられるみたいですが・・・そこいら中にこぼしているので、そちらの対処もしなければなりません。

母は、認知症だけでなく脳梗塞の後遺症で左半身麻痺もあるので、入所者の中では、結構世話のやける方だと思っていましたが・・・こんな光景を見ると、私なんか未だ恵まれている方だなぁ、と、思ってしまいました。

思えば、特別養護老人ホームへの入所を待って、入所期間の限られている老人保健施設を何か所も渡り歩いている方もいるし・・・家の近くにスンナリ入所できたのも、凄く恵まれていました。
料金が高いと言っても、老人保健施設より月数万円高いだけで、個室だし、新しくできたので設備も整っています・・・有料老人ホームに比べれば、かなり安い事も考えれば、こちらも恵まれている方ですね。

実は、この特別養護老人ホームは、正月から三月まで母が入院していた病院へ行く途中にあって・・・その頃は、前を通るたびに、ここに入所できたらいいな、と思っていたのです。
そんなことを思い出しながら、改めて、母がこの特別養護老人ホームへ入所できて、運が良かった事に感謝しました。