朝日新聞

昨日と今日のNHKスペシャルは未解決事件Fileシリーズで赤報隊を取り上げていました。
30年前に、阪神支局で亡くなった小尻記者は、私と同年代だったので興味深く拝見しました。

実は、朝日新聞阪神支局襲撃事件は覚えていたのですが・・・その他の事件については、すっかり忘れていて、こんな事件もあったんだ、と思いました。
そんな訳で、どうも今まで、言論の自由に対するテロと言われてもピンとこなかったのですが・・・一連の事件を知って、納得がいきました。

こうやって、一連の事件を見ると、使われたのは散弾銃と爆発しなかった手製爆弾だけ・・・それぞれの事件の目撃情報なんかで、複数の犯人によるグループも疑われていたそうですが・・・なんとなく、いくつも武器を用意できるような犯行グループではなく、単独犯のような印象を受けました。
そうしたら、今日の番組の終わり近く、反抗声明文の特徴を科学的に解析したら、同一人物の手によるものだと言っていました。

そういえば、番組に登場した右翼の人が、本当の右翼だったらサムライの心を持っているので、犯行をしたら名乗り出るのが当たり前、と言っていたのにも、思わず納得してしまいました。
ひょっとしたら、警察が追っていた犯人像は、ちょっと違うのかもしれません。
そういえば、赤報隊朝日新聞以外も標的に挙げていましたが・・・実際に、被害を受けたのは、ほぼ朝日新聞というのも、気になりました。

昔の朝日新聞って、今よりも特殊だったような気がします。
20年ぐらい前に、朝日新聞社の仕事をした事があるのですが・・・記者の給料が他の新聞社よりもかなり高いので、経営が苦しいと言っていた記憶があります。
その後、他の新聞と同様に、朝日新聞は広告スペースの量を増やし、それまで断っていたような企業の広告も載せるようになりました。
記者の給料がどうなったか?は、判りませんが・・・記事も、以前よりソフトになり、他の新聞に近づいたような気がします。

これは、慰安婦問題で吉田証言を取り上げた事の反省もあるのかもしれませんが・・・
阪神支局で亡くなった小尻記者が、今の朝日新聞をみたらどう思うのか?なんて、考えてしまいました。