親が認知症になって困ること

今日のビートたけしのTVタックルは遺産相続のトラブルを特集していました。
高齢の母を持つ身としては、なかなか興味深かったです。

もっとも、母が死んだら遺産をどうしようとかいうのではありません。
母が認知症になったので、預金などがどうなっているのか、まったく判らなくなってしまい、似た状況に陥ったのです。

母は、元気なうちに、「私に何かあったら通帳とかここに保管してある」と、私に伝えていくれていたのですが・・・認知症の症状が軽いうちは、未だ自分で管理していたので、そのままにしていました。
数年後、認知症の症状が重たくなったので、その場所を調べてみたら、通帳などは姿かたちもありませんでした。
母に訊ねても、その場所に置いてあると言うだけで、さっぱり判りません。

その上、印鑑などを保管してあった場所にも、シャチハタしか置いてありません。
ひょっとして、泥棒に盗まれた?と、思ったのですが・・・よく見ると、朱肉もありません。
いくらなんでも、朱肉を盗んでいく泥棒はいないな・・・と、思い直して、家中を探し回ったら通帳等や印鑑も出てきました。
おそらく、母は保管場所に不安を覚えて、移したのですが、それを忘れてしまったのでしょう。

出て来た通帳を見ると、かなり前から取引記録が無いので、現在はどうなっているのか気になったのですが・・・本人の了承なしに勝手に調べるのは、成年後見人でなければ出来ません。
まあ、それなりに残高があったので、急に預金が底をつくような事はなさそうなため、そのままにしてあります。

それから、母は何か証券の投資を行っていたようなのですが・・・それは、証書とかも無いので、さっぱり判りません。
たまに、証券会社から残高の通知が届くのですが・・・それを見ると、徐々に目減りしている感じなので、止めたいと思っているのですけど・・・こちらも本人の了承なしに勝手に止められないので、指をくわえているしかありません。

亡くなる以前に財産について確認しておいた方が良い、と言いますが・・・認知症になりそうな感じがある時も、同様です。
もっとも、どちらの場合にも、本人に、そんな話を切り出すのは難しそうですね。