空海の功績?

今日のブラタモリは、「高野山空海」という事で、先週に引き続き高野山の特集でした。
奥の院の様子も紹介していて、なかなか興味深かったです。

金剛界胎蔵界の二つの曼陀羅がありますが・・・高野山も二つの世界に分かれていて、奥の院金剛界に当たるという事は初めて知りました。
高野山は、山の上に街があるという感じなのですが・・・確かに、奥の院は別世界という感じがしますね。

番組の中で、空海が日本に初めて密教を伝えたと話していましたが・・・ちょっと違うと思います。
有名なところでは、最澄が一形態ながら先に伝えているし・・・天竺上人と言われる人が初めて日本に密教を伝えた言われています。
この天竺上人は誰なのかはっきりしていませんが・・・密教経典のいくつかは、すでに日本に入ってきていたのですが・・・それまでの経典と異なっているので、偽物扱いされていたそうで・・・空海も入唐前にそれを読んでいたと言われています。

もっとも、密教を日本で花開かせたという、空海の功績を非難するつもりはありません。
番組では、若き空海の書を公開していましたが・・・書は人柄を表すといいますが、改めて凄い人物だったと思いました。

以前も書きましたが、密教はあまり好きではありません。
みんなの幸せを祈るような宗教が良いと思うので・・・他人より、自分の信仰が優れているというような宗教は好きではありません。
多かれ少なかれ、宗教にはそのような傾向があるのですが・・・なんとなく、密教には、自分たちだけが恵まれていれば良いというような感じがするのです。

もちろん、空海の生きていた当時では、密教が真のお釈迦様の教えだと信じられていたので、そんなこと疑う事はなくて当然だったとのですが・・・

余談ですが、密教大日如来像って好きです。
一般的に、如来は悟りを開いた後なので、修行中の菩薩のように冠などの装飾はしないのですが・・・大日如来像は、そんなことにお構いなしなところが良いですね。

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高野山で買った空海の御影

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我が家にあった大日如来