1982年製のファイヤーバード

先日、ギブソンのファイヤーバードのヘッドについて書きました。
ヘッドが大きく重い事が、ファイヤーバードのバランスの悪さの要因の一つだと思います。

ヘッドの形状は、トラジション・モデルを入れると下記の4パターンがありました。
・段差付リバースヘッド、バンジョーペグ(リバース・モデル)
・段差無ノンリバース、通常ペグ(ノンリバース・モデル)
・段差無リバースヘッド、通常ペグ(トラジション・モデル)
・段差付ノンリバースヘッド、バンジョーペグ(トラジション・モデル)
この中では、段差無ノンリバース、通常ペグのパターンが一番マシですが・・・それでもバランスが悪いです。

そういえば、ヘッドの形状はもう1パターンがありました。
それは、ファイヤーバード82と呼ばれるモデルの
・段差付リバースヘッド、通常ペグ
です。

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このモデル、ヘッドの形状が一回り小さく、ナット部で弦がストレートになるように、ペグの配置が考慮されています。

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ファイヤーバード82の全体像です。
結構レアなのですが・・・その他の特徴は、ゴールドパーツ、ナッシュビルT..O.M.、なで肩、2ピースのスルーネック、ドット・ポジション等・・・建国200年モデルとほぼ同じです。

そういえば、同じ1982年のカラマズー製のモデルといえば、ギター・トレーダーズのファイヤーバードがあります。

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なんでも、レスポールのリイシューをオーダーするためにカラマズー工場を訪れたギタートレーダーズの社員が古いパーツを見つけて、オーダーしたそうで・・・ほぼ1963年製のファイヤーバードⅤを再現していますが・・・なで肩のボディやちょっと大き目なヘッドは建国200年モデルの影響を受けています。

ちなみに、このモデルは15本しか作られていないので、上記のファイヤーバード82よりもレアです。