島国

ニュースによると八海山で高校の生徒が滑落したと言っていました。
なんでも、地学などを勉強する部活動の最中だったそうです。

そういえば、昨日のNHKスペシャルは列島誕生ジオジャパンの第2集「奇跡の島は山国となった」で、八海山が出てきて、頂上で丸石が見つかるという事でした。
普通は、水の流れで角が取れて出来る丸石が頂上で見つかるのは、約300万年前に太平洋プレートに押されて隆起してできた証拠だそうです。

前回放送された第一回の時に・・・住めば都というように、暮らしている人にとっては、そこが一番の場所だと思っているのだろうし・・・・それぞれの土地には独自の成り立ちがあるので、奇跡とか言って、あたかも選ばれたような優越感を与えるのは疑問を覚える・・・というような事を書きました。

確かに、日本列島の成り立ちは、地質学者にとっては興味深いものが身近に多いのかもしれません。
しかし、地球規模で見てみれば、世界にはもっと地質学的に興味深いものがあるように思います。
例えば、番組の冒頭で古座川の一枚岩が出てきましたが、オーストリアのウルル(エアーズロック)なんかに比べるてみたら、どうなんでしょうか?

もちろん、私は日本で生まれて日本で生活しているので・・・日本の気候風土は好きです。
日本の水は、昆布出汁が良くとれるなんていうように・・・和食の微妙な味わいも好きだし・・・四季の移ろいも好きです。

でも、世界的に見れば、様々な食があって味わいがあります。
世界には、年中同じような気候の地域もありますが・・・地球全体でみれば、暑いところ、寒いところ、乾燥しているところ、雨の多いところ等様々です。
豊かな自然といっても、密林のように多様な生物の宝庫もあります。
もちろん、日本には絶景が多いと言っても、世界には信じられないくらいの絶景もあります。

こうしてみると、狭い土地に、滅茶苦茶凄くはないけど、そこそこ良い物が集まっているというのが、日本の特徴なのかもしれません。
このことが井の中の蛙のようになりがち・・・つまり、島国根性の元になっているのじゃないか?なんて思ってしまいました。