葬式仏教?

先ほどテレ朝の「林修の今でしょ!講座」を視ていたら、お墓詣りから帰った時はお塩を振りかけるのは間違いと言っていました。
それは当然だろうと思ったのですが・・・なんと、お葬式から帰った時にも、お塩を振りかけるのは間違いだそうです。

なんでも、お清めのためにお塩を振りかけるのですが、、仏教では死を穢れと考えていないので、必要ないそうです。
死を穢れと考えるのは神道で・・・その影響で、塩を振りかけるという誤解が生まれたそうです。
・・・という事は、お清めと称して、お酒を飲むなんていうのも間違いですね。

ここで疑問に思うのが、そもそも仏教自体が葬式とか先祖供養なんていうのと無縁だったはず。

かねてから、なんで他の国の仏教では、修行して悟りを開いたら仏になるのに対して、日本では死んだら仏になるのだろうと不思議に思っていたのですが・・その原因の一つとして考えられるのが、神仏習合だと思います。
神道の先祖崇拝の影響から、日本に入ってきた仏教が変化したのではないでしょうか?
もちろん、仏教が中国に入った時に、儒教等の影響を受けた事もあるでしょう。

仏教を主体とするか、神道を主体とするかで、本地垂迹説とか神本仏迹説があるのですが・・・おそらく、両者が影響しあって現在の日本の仏教や神道が出来上がったのだと思います。
先祖を供養するために仏像を作るなんて事は仏教が入ってきた頃から行われていたように思われますが、お坊さんが葬儀を行うようになったのは鎌倉時代だとか・・・これは、浄土宗のような新しい仏教が登場した影響かもしれません。

そんなわけで、仏教は、神道の影響で葬式や先祖供養を行うようになったのに、神道のように死は穢れと考えずに、お清めの塩も不要としたのは・・・なんで、そこだけ影響を受けなかったのか?なんとなく、釈然としませんね。