謎のモズライト

昨日は、若い頃に、お世話になった、ギターのTAB譜について書きました。
若者の音楽離れ、ギター離れによって、最近は書店や楽器屋で楽譜売り場も縮小しているみたいです。

実は、先日、ネット・オークションで謎のモズライトを落札したので、モズライト関連の本を、楽器屋や本屋で探したのですが・・・その時に、楽譜や楽器関連の書籍を豊富に置いてあるお店が無くなってしまった事に、気づいたのです。

結局、モズライト関係の本は見つからなかったので、謎のモズライトの正体は判らないままです。

おそらく1965年製として出品されていましたが・・・そんなに古くないのは明らかで、入札額が高騰していなかったため、約15万円で落札しました。
最近の物でも、ヴェンチャーズのロゴが付いているので、価値があると思ったし・・・なんとなく、パーツが古そうに見えたのです。
おそらく、この古いパーツとボディに1965年の日付がスタンプされている事から、1965年製と勘違いしたのでしょう。

届いたギターを見ると、やはりオールドではなく、おそらくカスタム・オーダーによる90年代のUSA製が基になっているようです。
指板エンドに刻印されているシリアルが0001というのも、カスタム・オーダーの証だと思われます。
古いパーツは、前の持ち主が交換したものではないでしょうか?

目を引くモス・グリーンのフィニッシュは、前の持ち主が加山雄三のファンで、「エレキの若大将」でのヤマハ・ブルージーンズ・カスタムの影響で、オーダーしたのだと思います。

ネットで調べた結果、theの無いベンチャーズ・ロゴは、セミー・モズレイが最初にベンチャーズのために作ったギターを真似たもので、USA製の特別な1963年製リイシューに見られる仕様だそうです。

ボディのバインディングも1963年製仕様、3点止めのピックガードは1964年製までの仕様、ヴィブラミュートは1965年までの仕様なので1963年製かと思うのですが・・・セット・ネックではなく、カバードタイプのボルトオンは1964年と1965年製の仕様、トップ・ジャックは1964年製からの仕様で、さらに、刻印ピックアップは1965年製からの仕様となっています。
そして、上記の様に、ボディには1965年の日付がスタンプされているという、年式的に滅茶苦茶な仕様となっています。

一体なんで、こんな仕様をオーダーしたのかは不明ですが・・・珍しいし、ギター自体の品質も凄く良いので、これもアリかな?と、思っています。

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謎のモズライト・ヴェンチャーズ・モデル

イメージ 2
こちらは、モズライト ヴェンチャーズ・モデル 1966年製
スモール・ヴェンチャーズ・ロゴ、ヘッド側トラスロッドモズレー・ユニット、マーク入りコントロール・ノブ等の仕様