ゴッホとゴーギャン展

東京都立美術館で開催されている、ゴッホゴーギャン展を見に行ってきました。
かなり前の10月8日から開催されているので、思ったほど混んでいませんでした。

何故、今更見に行ったのか?という感じなのですが・・・以前、ゴッホ展もゴーギャン展も見に行った事があるので、他の展覧会を優先させて見に行っていたためなのです。
案外、混んでいなかったのは、同様に、以前、ゴッホ展やゴーギャン展を見にいった人が多かったためかもしれませんね。

それほど、目玉という作品は無かったですが・・・さすがに二人とも巨匠なので、見る価値はありました。

個人的な感想ですが、やはり、ゴッホの方が凄い才能だという印象を受けました。
ゴッホは、共同生活に何人もの画家を誘ったと言われていますが・・・普通の画家だったら、ゴッホの画風に染まってしまいそうです。
ところが、ゴーギャンは影響は受けつつも自身の作風を伸ばしているので、それだけ独自の才能を持っていたと言えるでしょう。

展示会では、二人の初期の作品や、二人が影響を受けた画家の作品も展示してありました。
昨日、ダリの初期の作品が上手いけど一流では無い、と書いたのですけど・・・ゴッホゴーギャンも、初期の作品には、同じような感じを受けました。
これらを見ると、最初から、天才だった訳ではなくて、色々な画家の作品を通して、才能を伸ばしていった事が判ります。

二人の共同生活は、悲劇的な結末になりましたが・・・その後の二人の作品は、より独自の個性を伸ばしていることから、無駄ではなかったように思います。
例えば、ゴッホの作品は、より厚塗りで艶のある原色になるのに対して、ゴーギャンの作品は、薄塗りで艶の無い混色になるというような感じです。

共同生活の時にゴッホが描いたゴーギャンの椅子と、ゴーギャンが描いたゴッホの椅子(今回は写真のみ展示)は、それぞれの個性が感じられるものの、未だ相通じる画風が見られるのですが・・・晩年、ゴーギャンゴッホを偲んで描いた「肘掛椅子のひまわり」は、ゴッホの作品の影響を受けていても、ゴーギャン独自の画風となっています。

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ゴッホゴーギャン展」 図録、作品リスト、チケット、チラシ