かなり前の10月8日から開催されているので、思ったほど混んでいませんでした。
それほど、目玉という作品は無かったですが・・・さすがに二人とも巨匠なので、見る価値はありました。
個人的な感想ですが、やはり、ゴッホの方が凄い才能だという印象を受けました。
ところが、ゴーギャンは影響は受けつつも自身の作風を伸ばしているので、それだけ独自の才能を持っていたと言えるでしょう。
展示会では、二人の初期の作品や、二人が影響を受けた画家の作品も展示してありました。
これらを見ると、最初から、天才だった訳ではなくて、色々な画家の作品を通して、才能を伸ばしていった事が判ります。
二人の共同生活は、悲劇的な結末になりましたが・・・その後の二人の作品は、より独自の個性を伸ばしていることから、無駄ではなかったように思います。
共同生活の時にゴッホが描いたゴーギャンの椅子と、ゴーギャンが描いたゴッホの椅子(今回は写真のみ展示)は、それぞれの個性が感じられるものの、未だ相通じる画風が見られるのですが・・・晩年、ゴーギャンがゴッホを偲んで描いた「肘掛椅子のひまわり」は、ゴッホの作品の影響を受けていても、ゴーギャン独自の画風となっています。