昨日は、上野の東京芸術大学美術館で開催されている「皇室の彩」展について書きました。
といっても、チケットを買うまで10分位並びました。
で、窓口で「皇室の彩」展のチケットを見せると、裏側にスタンプを押され、100円引きで「ゴッホ」展の割引入場券を渡されました・・・つまり、割引してもらえるのは1回だけという事になります。
その後、15分位並んで会場へ・・・流石に「皇室の彩」展に比べると混んでいて、子供連れも多かったです。
今回の「ゴッホ」展は、サブタイトルに「巡りゆく日本の夢」とあるように、ゴッホの絵における浮世絵等の日本文化の影響が特徴となっていますが・・・それだけでなく、反対に日本の芸術家に与えたゴッホの影響についても展示されています。
ゴッホについていえば、浮世絵を単純に模写するだけでなく、色遣いやタッチなど独自の芸術にまで昇華しているのが興味深いです。
今回は、日本文化の影響というテーマがあるため、初めて見るゴッホの作品も多かったのが嬉しいです。
ちなみに、「サント=マリーの海」は、始めて見る海を描いた作品でした。
「水夫と恋人」は 元は「ラングロアの橋」という作品の一部だったという事で・・・復元した「ラングロアの橋」も展示してありましたが・・・タッチなどが、今ひとつゴッホらしくないように感じました。
そういえば、有名な「花魁」の絵ですが・・・周りの草木や蛙など、色々な浮世絵を組み合わせたという話です。
気になったのは、上部に描かれている二人が乗っている舟・・・描かれている鶴と同じ浮世絵「芸者と富士」の舟かとも思ったのですが・・・形が異なり、和舟ではなく、ボートのような西洋の舟の印象を受けます。
鶴を描くために「芸者と富士」を参考にしたのなら、何故、舟を描くときに、それを参考にしなかったのでしょう?
また、ゴッホのお墓を訪れる記録映像も、興味深かったです。