浮世絵モダーン

今日も天気が良かったので、美術館に絵を観に行ってきました。
行ったのは、町田市国際版画美術館で開催されている「浮世絵モダーン」展です。

実は、この展覧会が開催されている事を知らなかったのですが・・・今朝、面白そうな展覧会が無いか?と思って検索して見つけたのです。
なんでも、開館30年記念の展覧会らしく・・・「ファン待望、巴水や深水、吉田博ら人気画家の代表作が目白押し!!」という事で・・・川瀬巴水も、伊東深水も、吉田博も好きなアーティストなので、興味をひかれたのです。
さらに、開催期間が6月17日までというので、時間に余裕がある時に見に行かないと、見逃しそうだったのです。

で、小田急線の町田駅から原町田通りを通って、散歩がてらにちょっと遠回りして芹ヶ谷公園の中をブラブラ歩いて町田市国際版画美術館まで行ったのですが・・・・天気が良かったので、なかなか気持ちが良かったです。

肝心の展覧会ですが・・・ここのところ、混んだ展覧会が多かったのですが・・・久しぶりにガラ空きで、じっくり見る事ができました。
さらに、展示してある作品数も多く、それも素晴らしい作品が多かったので、見逃さなくて良かったです。

江戸時代の浮世絵に近い作品から、展覧会のタイトル通りモダンな作品まで・・・面白かったのは、来日した外国人画家が描いた作品のほとんどが、江戸時代の浮世絵に近いタッチだった事・・・当時の外国人の浮世絵に対する憧れのようなものを感じました。
逆に日本人画家は、想像していたよりも多く外国旅行をしていたようで・・・外国を題材にして描いた異国情緒漂う作品が多かったです。

それにしても、着物の柄、簾などの調度品、動物の毛など・・・日本人らしく、緻密に描かれていて驚かされた作品が多かったです。
画家というよりは、彫師や刷り師の技量も素晴らしかったのでしょう。
そういえば、とても木版画とは思えないような表現も・・・一体、どうやって作ったのか?気になりました。
技術的には、江戸時代の浮世絵から、かなり進化したようですが・・・江戸時代の浮世絵には、大胆な構図のものがあったような気がします。

個人的には、吉田博の作品がもう少し多くて良かったかな?特に、山に登って描いた作品がほとんど無かったのが残念でした。

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「浮世絵モダーン」展 チラシ、チケット、作品リスト

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「浮世絵モダーン」展 図録