ふるさと納税の返礼品って必要?

先日、ふるさと納税の返礼品でオオグソクムシが人気を集めている事を書きました。
そんなふるさと納税ですが、今日のNHK「首都圏情報ネタドリ!」では、首都圏の自治体が住民税が流出して困っているという話題を取り上げていました。

なんでも、ふるさと納税による税収減で、学校の校舎や役所の建物の修繕や道路の補修などの費用が無くなり、やむを得ない箇所は、災害対策費を食いつぶして補填しているそうです。
この背景は、豪華な返礼品などによるふるさと納税の過熱があるそうで・・・総務省も、地方の特産品に限るとか、納税額の3割未満などという通達を出していますが・・・強制力はないため、電化製品や金券とか、3割を超える高価な返礼品もあるようです。

番組では、ふるさと納税の返礼品としてノートパソコンを出している長野県の自治体を取り上げていましたが・・・ノートパソコンの工場が地域にあり・・・さらに、高齢者の移動の手段などの整備のために、ふるさと納税による収入は必要だと、語っていました。

そもそも、ふるさと納税という名称ですが・・・本来は、地方自治体への寄付であり、返礼品が目的となるのは本来の趣旨とは離れているという指摘がありました。
しかし、出演者からは、地方の高齢者の生活を考えると、返礼品を止めろとは言えない・・・なんていう意見がありました。

私は、ふるさと納税ってしたことがありません・・・納税するのに、返礼品目当てで得をしようなんて考え自体が変だと思っています。
だから、返礼品は廃止するのが正しいと考えます。
そもそも、地方の活性化をするためなのに・・・良い返礼品がある地方だけ恵まれてしまい、そうでない地方には何の利点もありません。
つまり、ふるさと納税は、新たに地方の格差を作り出していると思うのです。
地方の高齢者の生活を考えると必要だと言いますが・・・良い返礼品が無い地方の高齢者には、移動の手段なんてなくても良いのでしょうか?

番組の最後に、返礼品でなく、納税されたお金を恵まれない子供たちに使う、と使用目的を明確にしている自治体を紹介していました。
本来の寄付という趣旨からすると、こちらの方が望ましいかも・・・
また、ふるさと納税は、自分が住む自治体にしても良いそうなので、住民税の流出に困っている自治体は、老朽化した校舎の修繕など、目的を明確にしてふるさと納税の募集をするような対策を打つ事にすれば良い、なんていうアイデアも紹介されていました。

個人的には、あちらこちらに寄付をしているので・・・そもそも寄付というものは見返りを求めないものと思っているため、それが納税の代わりになるというのは、なんとなく釈然としません。
もっとも、確定申告で、寄付金控除をすることを考えれば、似たようなものなのかもしれませんが・・・