ミッシング・ワーカー

昨日のNHKスペシャルは「ミッシング・ワーカー 働くことをあきらめて・・・」というタイトルでした。
なんでも、失業していても求職活動をしていないと、統計上は失業者にならないため、ミッシング・ワーカーと呼ばれているそうです。

ちなみに、わが国の失業者は約72万人ですが、ミッシング・ワーカーは約103万人にものぼるそうです。
特に多いのが、健康上の理由や親の介護で仕事を辞めた人で・・・中でも、親の介護が終わっても、仕事に戻れない40~50代の働き盛りが問題となっています。
仕事に戻れない理由は、長期にわたって仕事をしていなかったため、再就職しづらいという事らしいです。
このようなケースに陥りやすい人は、独身で非正規労働者、さらに転職を繰り返していたようなタイプだとか・・・

私の場合、非正規ではありませんが・・・親の介護とか独身というのは該当していて・・・番組を視ていて、ひょっとしたら、自分もミッシング・ワーカーになっていたかもしれない、と思いました。
番組で取り上げられた人には、家がゴミ屋敷になった人もいましたが・・・その人以外も、部屋が整理されていないケースが多かったような気がしました。

親の介護をしていると、整理整頓まで手が回らない事も多いし・・・親の状態に、自分の将来を見るような気がして・・・人生に希望が持てなくなり、何事にもやる気が失せる事が多いと思います。
そういえば、番組に登場した男性の方は、無精ひげを生やしていた人ばかりだったような気がします。

私の場合、職場の理解もあって仕事を続けられたし、周囲の方の助けもあったので、何とかなりましたが・・・もし非正規などの理由で仕事を辞めなければならなく、一人で親の介護をしていたら・・・将来に対する気力を失っていたかもしれません。

一億総活躍社会なんて言って、高齢者や女性の労働力を求めていますが・・・それ以前に、このミッシング・ワーカーの方の再就職についても、政策の充実が期待されます。
そして、その政策の中には、彼らに、将来の希望を与え、やる気を出させるような事が必要ではないか?と思いました。