エッシャー展

今日は、ふと思い立って、上野の森美術館で開催されている「ミラクル・エッシャー展」を観に行ってきました。
エッシャーって、思っていたよりも人気があるようで・・・かなり並びました。

午前中に行ったのですが・・・未だ小雨が降っていたので・・・ひょっとしたら、他の美術館より上野駅から近いというのも訪れた人が多い要因だったのかもしれませんね。
ちなみに、観終わった後、すでに雨は上がっていたのですが・・・国立西洋美術館東京都美術館の前を通ったら、ほとんど並んでいませんでした。

エッシャーの作品って、基本的に版画で、小さなものが多いうえに・・・細かく描いてあるため・・・近寄って観なければならないので・・・ただでさえ混雑しているのに、作品の前に人だかりという感じで、なかなか前に進みません。
もっとも、細かいのはリトグラフやメゾティントの場合・・・木版画はそれなりで・・・先日観た「浮世絵モダーン展」の日本人版画に職人技に比べると、今ひとつな感じです。

ちなみに、版画の下書きも展示してあるのですが・・・チョークを多用しているのが意外でした。

会場は「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」のコーナーに分かれているのですが・・・エッシャーというと思い浮かべる「だまし絵」は、最期の「錯視」コーナーでの登場になります。
このため、おそらく「だまし絵」を見せたくて来場した子供連れなんかは、途中で子供が退屈している光景が見られました。

もっとも、イスラムの絨毯柄やモザイク柄に影響を受けたといわれる幾何学的な作品は、意外とデザイン性が強く・・・個人的には琳派の作品を連想してしまいました。
だまし絵的な作品は、アイデア重視で、芸術性は今ひとつなため、一度見たらもういいやといった感じなのですが・・・幾何学的な作品は、なかなか趣きが感じられるので、もっと注目しても良いのではないでしょうか?

余談ですが、会場のあちらこちらに、エッシャー作品の小さな人物が描かれているので、探してみるのも面白いかもしれません。

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ラクル・エッシャー展」 チラシ、チケット、作品リスト
白黒写真ではありません・・・モノクロのデザインなのです