1970年製エピフォン・テキサン

昨日は、1970年製のグレッチ・テネシアンを紹介しました。
1960年代のオールドと比べるとブリッジ等が変更されているため、価格が安く取引されていていますが、楽器としてはかなり良いです。

ビートルズのように有名なミュージシャンが使用したギターの場合、ファン心理により、同じスペックのギターは高価で取引されます。
しかし、スペックが変更された物も、同じ工場で同じ職人が作っていたりして、楽器としては優れている事が多いのです。
もっとも、グレッチのテネシアンでは、その後は、実際にFホールが開いてしまうので・・・楽器としての出来が良くても、まるっきり別のギターになってしまうので・・・このようなケースでは、注意が必要です。

逆に、ロゴが変更になっただけなんて言う、サウンドに影響の無い部分でも、取引価格が安くなる場合もあるので・・・まるっきり、憧れのアーティストと同じものが欲しいという、熱烈なファン以外にとっては、ねらい目のものもあります。

さて、今日紹介するのは、同じくビートルズも使用したエピフォンのテキサンというアコギです。

このギターも1970年製で・・・ギブソンやエピフォンのアコギで良く見られるように、アジャスタブル・ブリッジが固定のものに改造されています。
それ以外は、オリジナルなのですが・・・スペックは、まるっきり、1960年代後半の物と同じ・・・ネック裏にMade in USAの刻印もなければ、ボリュートも無い1ピースのネックで、アッパーベリー・ブリッジす。
ご存知のように、それまでカラマズー工場で作られたエピフォン製品は1970年製が最後なので、1960年代に作られたものに1970年のシリアル・ナンバーを打って出荷したのでしょうか?

このように、1960年代の物と違いは無いのですが・・・入手価格はかなり安かったですね。
何故か世間一般では、1960年代に作られた物の方が、1970年代に作られたもののよりも、好まれるため・・・まるっきり同じスペックでも、1960年代製の方が高価で取引されているのです。

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エピフォン テキサン 1970年製