1970年製グレッチ・テネシアン

昨日は、1981年製のリッケンバッカー320Bについて書きました。
現在のリイシュー・モデルに比べると、オールドの再現度は今一つですが・・・サウンド的には、オールドに近い印象を受けます。

リッケンバッカーに限らず、1980年ごろに盛んになったリイシュー・モデルですが・・・初期のリイシュー・モデルは再現度では今一つですが、楽器の質は高いという物が多いようです。
これは、1950年代や1960年代にオールドを作っていた職人が未だ残っていたという事や、良い木材が手軽に入手できたことによります。
また、リッケンバッカーのように、オールドのレフトオーバー・パーツが残っていたなんていう場合もあります。

ところで、大抵の場合、1970年代に作られたギターは、大量生産のため1960年代に作られたオールドに比べると、品質が今一つなのですが・・・1970年代初期に作られた物は、未だ1960年代に近い作りをしていて、オールドほどではなくても、品質が高いものがあります。

もちろん、モデル・チェンジして、オールドと見た目が変わっていたりしますが・・・これも、オールドと同じパーツを使っていたりして、同じ職人が作っているので・・・現在のリイシューに比べると、ずっと出来が良いのに、安い価格で取引されているケースが多いです。

今日、紹介するのは、1970年製のグレッチ・テネシアンです。
リッケンバッカー同様に、ビートルズのファンが多いので、彼らの使用機器と見た目が同じ物が好まれるのですが・・・現在のリイシューなんかに比べると、はるかに良い楽器です。
ちなみに、1970年というのは過渡期にあたり・・・ブリッジなどは変わっていますが・・・この後はFホールが開いて、まるっきり違ったサウンドのギターになってしまうので・・・結構、ねらい目のギターだと思います。

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グレッチ・テネシアン 1970年製
オールドとブリッジが変わっていますが・・・こちらの方が実用的です