レスポールのカラー(つづき)

昨日は、ギブソンレスポール・スタンダードのカラーについて書きました。
最近は色々なカスタム・カラーに塗られたモデルも存在しますが、やはり、レスポール・スタンダードには、サンバーストが似合うようです。

もっとも、1952年のレスポール・スタンダードの発売時には、ゴールド・トップというド派手なフィニッシュでした。
そういえば、レスポール・カスタムも1954年の発表ですが、トップのみならずサイド&バックもブラックで塗りつぶしという、独特なフィニッシュですね。

スタンダードのゴールド・トップもカスタムのブラックも、レスポール氏の好みを反映したそうで、当時としては斬新な感覚を持っていたのが判るのですが・・・・なぜか、再生産以降の氏の意見を反映した、パーソナル、プロフェッショナル、レコーディングというモデルは、全て平凡な感じのウォルナット・フィニッシュになっていました。

レスポール・カスタムといえば、イメージするのは、ブラック以外に、1974年に登場したホワイト・フィニッシュもあります。
同時期には、チェリーレッド、ワインレッド、サンバーストなどのカラーも標準色だったのですが、何故かホワイトだけが、一般に受け入れられました。
有名ギタリストが使用したからか?SGカスタムの標準色がホワイトだったからか?
なにはともあれ、レスポール・カスタムには、ホワイトは似合っている気がします。

珍しい色といえば、レスポール・デラックスで1974年頃に限定で使われた、レッド・スパークル・トップとブルー・スパークル・トップもありますね。
もっとも、レスポール・デラックスといえば、イメージするのはゴールド・トップです。
これは、1969年の登場時にゴールド・トップしかなかったからでしょうか?

ちなみに、いずれのモデルも70年代後半になると、徐々にフィニッシュが増えてきます。

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レスポール・カスタム 1969年製
オーダー品と思われる3ピックアップ仕様
ネックはボリュート無しの3ピース・マホガニー、ボディ・バックは1ピースのマホガニー
重いけど、音はかなり良い

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レスポール・デラックス 1969年製
こちらも、ネックはボリュート無しの3ピース・マホガニー、ボディ・バックは1ピースのマホガニー
70年代のパンケーキ・ボディとは別物のサウンド

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レスポール・カスタム 20thアニバーサリー 1974年製
リュート付3ピース・マホガニー・ネック、パンケーキ・ボディ
経年変化で黄ばんだ白が、良い雰囲気です

イメージ 4
レスポール・レコーディング 1972年製
ロー・インピーダンスとハイ・インピーダンスの切替SWがあるので、パーソナルやプロフェッショナルより実用的
ディストーションサウンドには向かないけど、温かみのあるトーンで、結構、使える音です。