風に吹かれて

ボブ・ディランノーベル文学賞受賞について、今朝のTBS「サンデー・モーニング」で、田中優子さんが語っていたのが興味深かったです。
日本では、いにしえから「うた」というのが文学であって、音楽と結びついていたので、ミュージシャンの詩が文学だというのは違和感がない、と言っていました。

確かに、日本では和歌とか俳句なんていうのも、立派に文学としての地位を確立しているし、文学イコール小説という感じではないですね。
そういえば、源氏物語が世界初の長編小説とか言うし・・・それ以前にホメロスなどの吟遊詩人も存在していた事を考えると、世界的にみても、小説家なんかより古くから文学として認められていたような気がします。

ちなみに、田中優子さんは、法政大学の総長なんですけど・・・番組では、60年代、70年代にはボブ・ディランをよく聴いていたとか、当時はギターを弾いていたなんて、話していました。

ところで、この番組もそうなんですけど・・・ここのところ、TVでボブ・ディランの「風に吹かれて」の歌詞を紹介する事が多いのですが・・・版権の関係か?片桐ユズルの訳ではない場合もあり、違和感を感じています。
私が最初に「風に吹かれて」の歌詞を知ったのが片桐ユズルの訳だったから、その時凄く感動したので、印象が強かったのかもしれません。

そういえば、昔、「愛という名のもとに」という人気ドラマで「風に吹かれて」の歌詞を引用していて、あれ?って、思った事がありました。
やっぱり、人を感動させる、素晴らしい詩なんですね。

ちなみに、この歌詞の冒頭の「どれだけの道をあるいたら、一人前の男としてみとめられるのか?」っていうところが一番好きです。

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ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット」 CBSソニー