ダリ展

先日、背中を痛めた事を書きましたが、日曜日は痛みも和らぎ、天気が良かったので、国立新美術館で開催されているダリ展を見に行きました。
久しぶりの晴だったので、屋外へ行った人が多かったのでしょうか?・・・混んではいましたが、思っていたほどでもありませんでした。

シュールリアリズムは好きなのですが・・・一番好きな画家はエルンストで・・・ダリはその次ぐらいです。
エルンストが好きな理由は、天才という感じがする事で・・・・彼の絵を見ると、神と交信しているのではないかと思ってしまいます。
丁度、モーツアルトの音楽が天才的だと感じるのと似ています。
その点、ダリは、画家自身の頭の中で奇妙なイメージを考えているような気がします。

今回の展示で面白かったのは、シュールリアリズムを描くようになる前、キュビズムとかの現代的な絵画を描いていた頃の作品です。
かなり、出来は良くて、このような作品を描き続けていても、そこそこの画家になったと思うのですが・・・ピカソ等の超一流と比べると、今一つかな・・・やはり、ダリはシュールリアリズムを描いた方が良かったみたいです。

興味深く思ったのは、シュールリアリズムを描くようになると、マチエールが変わって、薄塗りで筆跡を残さないようになり、あまり艶もなくなる事です。

ダリって、シュールリアリズムの画家の中では、絵が上手いというか写実的に描けるということもあり、古典絵画に似た雰囲気が漂います。
宗教的な題材も描く事が多い事から、おそらく、ダリ自身が意識して、古典絵画とシュールリアリズムの融合を表現しようとしていたのではないでしょうか?

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ダリ展の図録、作品目録、チケット、ちらし