1月から開催されていて、気になっていたのですが、母の病気等で暇が無かったので、後回しにしていました。
そんな中、さすがにティツィアーノは他の画家比べると、群を抜いていると感じました。
実は、シャセリオーさんの事は知りませんでした。
ただ、ポスターに使ってある女性の絵(カバリュス嬢の肖像)というが、ティッツァーノの「フローラ」と比べて、そんなに遜色が無いように思えたのです。
展覧会のサブタイトルに「19世紀フランス・ロマン主義の異才」とありますが・・・つい、16世紀のティツィアーノと比べてしまうぐらい・・・シャセリオーさん、絵は上手いのですが、個性が乏しく表現が古典的な感じがします。
シャセリオーの影響を受けた、モローやルドンなんかの絵も展示してありましたが・・・明らかに、影響を受けた人の絵の方が個性的で新しさを感じます。
後年、アルジェリアへ旅して、オリエンタルな雰囲気を描いたあたりから個性が現れてくるのですが・・・37歳で夭折してしまっています。
もう少し長生きして、19世紀絵画界の影響を受けて、もっと個性的な絵を描くようになっていれば・・・と、思ってしまいました。
「シャセリオー展」 作品目録 チラシ チケット