ポール・リード・スミス

昨日は、ダブル・カッタウェイのレスポール・ジュニアとレスポールスペシャル、そしてSGの形状になったレスポール・ジュニアの比較を書きました。
フロント・ピックアップの有無やコンター加工などの使い勝手はともかく、音に関していえば、ダブルカッタウェイのレスポール・ジュニアが良いです。

そういえば、ポール・リード・スミス氏もダブル・カッタウェイのレスポール・ジュニアが好きだったということを思い出しました。

初期の、ポール・リード・スミス氏が一人で作っていた頃の製品は、ダブルカッタウェイのレスポール・ジュニアをアーチトップにして、ピックアップを2つ搭載したものでした。
最初期は、オール・マホガニー製も多かったもですが・・・その後、サンバースト・レスポールのような、トップ材にブックマッチのトラ杢のメイプルを使う様になります。
また、ストラトを意識して、バックにコンター加工を施し、シンクロナイズド・トレモロを搭載したモデルも作られるようになります。

この頃のモデルは、アル・ディメオラやハートのギタリストであるハワード・リース等が使用していましたが・・・なんといっても、カルロス・サンタナの使用で、ポール・リード・スミスの名は一躍有名になります。

会社体制になって、大量製造も始めた頃には、ストラトをアーチトップにしたようなボディ・シェイプに変更されます。
しかし、サンタナが使用した、初期モデルの要望が強かったため、1995年に限定でサンタナ・シグネーチャー・モデルとして販売されます。

このモデルの人気が高かったことから、その後も色々なサンタナ・モデルが作られるようになり・・・さらに、他にも同じボディ・シェイプのモデルも登場するようになります。

といった感じで・・・オリジナルのレスポール・ジュニアに比べると、使い勝手は格段に向上したのですが・・・肝心のサウンドに関しては、ヴィンテージのレスポール・ジュニアの方が良いような印象を受けます。

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ポール・リード・スミス サンタナⅠ 1996年製