スペシャルとジュニア

昨日は、衝動買いした1961年製のレスポール・ジュニアを紹介しました。
とてもボロボロだったのですが、音は凄く良いです。

既にSGの形状のレスポール・ジュニアが販売されていた1961年後半に、作りすぎたダブル・カッタウェイのレスポール・ジュニアのボディに1961年当時のネックを付けたタイプも出荷されました。
このタイプは、細めのネックや刻印のシリアルナンバー等が特徴になります。

紛らわしいのですが、1961年製のレスポール・ジュニアには、SGの形状の物と古いダブルカッタウェイの形状の物の2タイプが存在することになります。
なお、1961年のはじめの頃は、どちらのタイプも、インク・スタンプのシリアル・ナンバーを持っています。

ちなみに、1963年ぐらいまで、SGの形状をしていても、レスポール・ジュニアという名前で・・・ヘッド・ストックにレスポール・ジュニアのモデル名がシルクスクリーンで入れられています。

弾き比べてみると、ボディ厚の違いのせいか、SGの形状の物は、高音と低音が今一つで、中域が強い印象を受けます。
やはり、キース・リチャーズなど大勢のギタリストに愛用されるだけあって、ダウブルカッタウェイのレスポール・ジュニアの方が、ギターとしての出来は良いようです。

余談ですが、ダブル・カッタウェイのレスポールスペシャルとレスポール・ジュニアを比べてみると、やはり、レスポール・ジュニアの方が音が良いように感じます。
生で弾いたときも同じ印象なので、ドッグイヤーとソープバーというP90のマウント方式の違いというよりは、ネック・ジョイントの強固さの違いの様に思います。
どうしても、レスポールスペシャルはフロント・ピックアップをマウントするために、ネックのジョイント部分が弱いみたいです。
この点、レスポール・ジュニアは、シンプルなボックスジョイントで強固に接着してあるのが、良い結果をもたらしているようです。

イメージ 1
SGジュニア 1962年製
ヘッドには未だレスポール・ジュニアの文字があります
エストロ・ヴィブラート付は、ちょっと珍しい

イメージ 2
レスポールスペシャル 1960年製
通常、1959年にフロント・ピックアップの位置が下がるのですが、未だネック・エンドに密着しています。
また、1959年に消えるはずのレスポールスペシャルの文字が、未だヘッドに入っています。
ギブソンって、結構イレギュラーな物が多いですね。