原爆投下

毎日書いていますけど・・・今日も暑かったですね。
一昨日の体調不良について・・・昨日の昼間は、夏風邪?かなんかだと思っていて、熱中症だとは気づいていなかったため、普段の週末にする家事等を行ったのですけど・・・・今日は、後日に回せる事は、手を抜いてし無理をしないようにしました。

昨日のNHKスペシャルは「決断なき原爆投下 米大統領71年目の真実」というタイトルでした。

当時のトルーマン大統領の「戦争を早く終わらせ 多くの米兵の命を救うため原爆投下を決断した 皆さんも同意してくれると思う」という声明は有名ですが・・・・番組によると、原爆投下について、明確な決断をしていなく、深い後悔の念を抱いていたそうです。

なんでも、原爆の開発はルーズベルト大統領の元で、秘密裏の国家プロジェクトで行われていたそうで・・・トルーマンが大統領は、ルーズベルトの死後に初めて知ったそうです。
そして、軍部は、効果をアピールするため都市への原爆投下を主張したのですが、トルーマン大統領は、軍事施設に限る 決して女性や子供をターゲットにすることが無いように、という思だったとか。

原爆計画責任者のレスリー・グローブス准将は、日本の敗色が濃厚となる中、膨大な開発費をかけた原爆が完成しているのに、戦争終結以前に使わなければ議会から追求を受ける事を恐れ・・広島が軍事都市だと報告書に書いたため、トルーマン大統領は、広島に投下しても一般市民に影響が無いと勘違いして、明確に拒否しなかったそうです。
なお、発行された原爆指令書には、トルーマンが承認した形跡が無いとか・・・

後に、トルーマン大統領は原爆投下後の広島の状況を撮影した写真を見てショックを受け、8月10日に、これ以降の原爆投下を中止する事を決定します。
しかし、こんな破壊行為をした責任は私にあると、冒頭のような声明を出したそうです。
そして、この生命が原爆投下の大義となり、現在もアメリカで信じられているとか・・・

もっとも、このように原爆投下における人道的な問題が起きるのは、アメリカだったからのような気がします。
もし、日本が原爆を開発していたら、躊躇せずに都市に投下していたでしょう。
これは、英本土を攻撃していたドイツや、攻撃を受けていたイギリス・・・さらに、フランスやソ連、そして中国でも、同じように躊躇せずに原爆を都市に投下したと思います。

国土が戦場となり、住民が無差別に攻撃を受けていた国にとっては、そんな悠長な事を言っていられないのではないでしょうか?
というか、私には、原爆による被害者も、空襲などにおける被害者も、どちらも悲惨な事であり、そんなに人道上に区別があるようには思えません。
さらに、特攻隊の若者など・・・戦闘員であっても、悲惨な事だと思います。
そう、原爆に限らず、戦争自体が悲惨で人道的に許されない事だと思うのです。

今回、原爆投下では、アメリカでも文民統制が効かず軍部の暴走を許した事を意味した事が分かりました。
そもそも、軍部の暴走を防ぐのは、困難なのではないか?なんて思ってしまいます。

レスリー・グローブス元准将がインタヴューで「大統領は市民の上に原爆を落とすという軍の作戦を止められなかった。いったんはじまった計画を止められるわけが無い。」と語っていましたが・・・第一次世界大戦でも、予め決めた計画を変えることができずに、泥沼化したと言われています。

計画通りに行うのは楽で、計画を覆すのは大変ですが、勇気を持って計画を見直す事も重要だと思います。

・・・で、今日は普段の週末に行う計画(家事)を、勇気を持ってサボる事にしたのです。