昨日も書きましたが、アウンサンスーチーさんが長期間に渡って拘束された後、取り巻く状況の変化によって解放されて、さらに選挙によって政権をとるというのは、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領を思い出させます。
当時は、アパルトヘイト政策で黒人を虐待した多くの白人は、黒人が政権を取った事で、復讐を危惧していました。
また、逆に、白人相手にテロ活動をしていた黒人もいました。
そこで、このような政治的な要因で犯罪を犯した者に対して、真実を洗いざらい話せば、恩赦を得られるというシステムが真実和解委員会です。
人類の歴史上、同様な委員会(システム)は色々ありましたが、この南アフリカの真実和解委員会が一番成功した例と言われています。
もちろん、犯罪を犯した者を許すという事には批判がありますが・・・、政治環境による犯罪に対しては、個々の刑罰なんかよりも真実を明らかにして再発を防止する方に重点を置いていることから、建設的な取り組みと言えるでしょう。