古いウクレレ

昨日は、マーチンのウクレレギブソンウクレレを紹介しました。
カマカ等のハワイ製のウクレレと異なり、アメリカ本土のウクレレは違った魅力がありますね。

今日は、私が所有するマーチン、ギブソン以外のアメリカ本土で作られた古いウクレレを紹介します。

戦前のハワイアン・ブームの頃には、アメリカでも多くの楽器メーカーがウクレレを制作していました。
最初の頃は、ハワイ製を真似たものでしたが、やがて形状や装飾などが、洗練された物になっていきます。
また、材質もハワイから取り寄せたコア材から、似た木質のマホガニー材が主流になっていきます。

戦後、ウクレレの生産は、一旦下火になり、マーチンやギブソンぐらいしか製造しなくなりますが・・・
1960年代にウクレレが再びブームになった時には、ギター・メーカーのハーモニー、ギルド、グレッチなどもウクレレを作っています。

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T.B.Co ソプラノ・ウクレレ
シカゴにあったトンク・ブラザースのウクレレで、コア材を使いハワイ製のような装飾が施されています。
金属ペグ(グローヴァー)、指板やサドル等、ハワイ製よりは楽器としてのクオリティは高いです

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S.S.スチュワート ソプラノ・ウクレレ
バンジョーで有名なS.S.スチュワートですが、ウクレレはマーチンやリーガルがOEMで作っていました。
トラ杢が美しいですが、コザ材でなく貴重なカーリー・マホガニー製です
カーリー・マホガニーは、幻と言われた名器マーチン5Mに使われた事で有名です

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ウォッシュバーン ソプラノ・ウクレレ
リヨン&ヒーリィ社は、戦前のアメリカで一番大きな弦楽器メーカーで、数種類のブランドを所有していました。
意外と知られていませんけど、その代表的なブランドであるウォッシュバーンのウクレレは、
マーチンと比べても遜色のないサウンド・・・少なくとも、ギブソンよりは良い音がします。

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リヨン&ヒーリィ ベネチアンUKE
上記ウォッシュバーンと同じリヨン&ヒーリィ社による、廉価版のウクレレです。
リヨン&ヒーリィ社は、ベル型や三角形など奇抜な形のウクレレも作っていました

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ハーモニー ロイ・スメック・モデル
弦楽器の魔術師ロイ・スメックのシグネーチャー・モデルです
廉価版楽器メーカーのハーモニー社の中では高級モデルになります
フレットが減ったら交換できるように、ネジ止めのプラスティック指板を採用しています
弾きづらいですが、意外と音は良いです