マーチンとギブソンのウクレレ

今年はハワイの老舗ウクレレ・メーカーであるカマカの創立100周年という事で、先日までカマカのウクレレを紹介しました。
今日は、カマカと並ぶウクレレの2大ブランドであるマーチン社と、さらにギター・メーカーのライバルであるギブソン社のウクレレを紹介します。

ハワイアンのブームにより、ギター・メーカーのマーチン社が初めてウクレレを作ったのは1907年だったそうです。
しかし、良い音が出なかったため、製品にはならず・・・さらに製品開発を進めて、満足する音が出て販売したのが1916年になります。
ということは、今年はマーチン社がウクレレを商品化してからも100周年に当たるのですね。

アメリカ本土で作られるマーチンのウクレレは、ハワイから取り寄せたコア材の物もありますが、メインとなるのはマホガニー材となります。
ハワイ製のカマカと比べると、サウンドに大きな違いがあり、カマカが明るく緩い感じなのに対して、繊細でしっとりとした感じが特徴になります。

そんな訳で、ウクレレ弾きも、好みによってカマカ派とマーチン派に分かれます。
で、私はカマカ派なので、マーチンのウクレレは少ししか持っていません。
マーチンのウクレレは高価で、カマカの方が入手しやすい、というのも一つの要因かも・・・

ギターにおけるマーチン社のライバルであるギブソン社が、マーチン社の成功を目にして、ウクレレを作り始めたのが1926年という事なので、今年は、ギブソン社のウクレレ制作90周年でもあります。

オータサンがマーチン社よりピッチが良いと言っているように、ギブソン社のウクレレは、作りは良いのですが・・マーチン社のように試行錯誤してサウンドを追求していないため、音的には今一つな感じです。
なお、アメリカ本土製でマホガニー材を採用しているため、傾向としてはマーチン寄りのサウンドです。

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マーチン スタイル2M
ロゴがヘッド裏に刻印されているのがオールドの証です

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ディトソン スタイル0M
マーチンがOEM生産していたもので、ドレッドノートといわれるくびれの少ないワイドボディです
ヘッド裏にはマーチンの刻印があり、ボディ内にはディトソンのスタンプがあります

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シェナンドー・バイ・マーチン スタイル3M
マーチン社の設計・監修で日本(寺田楽器?)で作られていた物
ウクレレ・ブームが再来する前に作られていたもので数が少ないそうです
マーチンの中古が5万円位の時に、シェナンドー・スタイル0が定価6万円だったのでほとんど売れなかったとか

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ギブソン UKE2
初期モデルで、The Gibsonという古いロゴが使われています

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ギブソン UKE1
こちらもThe Gibsonロゴ
なお、マーチンと異なりギブソンは年代によってフレット数が異なり、1928年から17フレット仕様になります
しかし、その後のGibsonロゴの時代に12フレットに戻されます